2026.07.17ぶち上げインタビュー

ぶち上げインタビュー「人の時間を作るのが生き甲斐」ーーAIを活用したオーダーメイドの業務システム開発を手がける。Mtech Solutions茂治 孝典さん

「人の時間を作るのが生き甲斐」ーーAIを活用したオーダーメイドの業務システム開発を手がける。Mtech Solutions茂治 孝典さん

大阪府島本町出身、同志社大学卒業の茂治孝典さんは、AIを活用したオーダーメイドの業務システム開発を手がける「Mtech Solutions」の代表だ。以下、茂治さん。 大学在学中、1回生のうちから飲食店への飛び込み営業でホームページ制作の仕事を取りに行ったのが事業の原点。エンジニアとしてのインターンを重ねながらスキルを磨き、大学4年でそのまま独立の道を選んだ

この記事の要点

  • 01茂治さん:大学でプログラミングを学んで、そこからずっと「効率化」が好きなんです。
  • 02——事業を始めてから、一番変わった価値観や考え方はありますか。
  • 03大学の4年間でプログラミングを学んで、ホームページなどが作れるようになったので、そのスキルを地元のために使えたらいいなと思ってます。

※ 人生ぶち上げch編集部が本文をもとに整理した独自の要約です。

大阪府島本町出身、同志社大学卒業の茂治孝典さんは、AIを活用したオーダーメイドの業務システム開発を手がける「Mtech Solutions」の代表だ。以下、茂治さん。

大学在学中、1回生のうちから飲食店への飛び込み営業でホームページ制作の仕事を取りに行ったのが事業の原点。エンジニアとしてのインターンを重ねながらスキルを磨き、大学4年でそのまま独立の道を選んだ。現在は中小企業・士業向けにAIを活用したシステム開発を行う一方、故郷・島本町の魅力を発信する地域活動「しまもと魅力発見!」も並行して手がけている。

今回は、22歳という若さで事業を軌道に乗せた茂治さんに、これまでの歩みと、事業と地域活動を貫く一本の信念について聞いた。

会社名:Mtech Solutions

役職:代表

氏名:茂治 孝典(もじ たかのり)

AIで「誰でもできる仕事」をなくす、オーダーメイド開発

士業・中小企業の「痒いところに手が届かない」を解決する

——まず、現在取り組んでいる事業について教えてください。

茂治さん:シンプルに言うと、企業さん向けのシステム開発です。中小企業や士業の方に向けて、業務を効率化するオーダーメイドのシステムを作っています。

家族の「便利になった」が、今の仕事の原点

システムを納品して終わりではなく、すぐ隣で支える存在に

——業務の効率化や、企業に寄り添うという考え方は、どこから生まれたのでしょうか。

茂治さん:小さい頃から新しい技術が好きで、パソコンやスマートフォンをよく触っていました。祖父母や母がスマートフォンの操作で困っているときに使い方を教えたり、音声入力やショートカットなど、少し便利になる方法を伝えたりしていたんです。

そうすると、本当に喜んでもらえて。そのときのことが、今でも嬉しい記憶として残っています。自分が知っている技術によって、誰かの困りごとがなくなったり、生活が少し便利になったりすることが、昔から好きだったのだと思います。

だからこそ、システムを作って納品したら終わり、という関係にはしたくありませんでした。導入した後もお客様の近くにいて、小さなことでも「分からない」「もっとこうしたい」と相談してもらえる存在でありたいと思っています。

現場に合わない市販のツールに業務を合わせるのではなく、その会社の現場に合った仕組みを一緒に作り、実際に使いながら少しずつ便利にしていく。それが、僕が大切にしていることです。

業務を効率化して生まれた時間を、家族や趣味のために使ったり、AIやシステムにはできない「人にしかできない仕事」に使ったりしてもらいたい。そんな会社や社会を、お客様と一緒に作っていけたら嬉しいです。

エンジニアの会社らしく、社名に込めた思い

「文字」から生まれた、Mtech Solutionsという名前

——「Mtech Solutions」という社名の由来を教えてください。

茂治さん:ちゃんとしたホームページを作ろうとなったとき、右上にロゴがないのは嫌だなと思ったんです。それで、自分の名字が「茂治(もじ)」で、ちょっと変わっているじゃないですか。それが文字に結びついて、そこから「M」を思いついたんです。

大学1回生、"飛び込み営業"から始まった原点

50点にも届かなかった日々を越えた、初めての「仕事」

——事業を始めたきっかけは?学生時代からすでに動いていたそうですね。

茂治さん:今の事業は、大学在学中からずっとやっているんです。4回生になってすぐくらいから、飲食店に飛び込みで「ホームページ作りませんか」って営業して回っていました。最初は全然ダメで、断られてばかり。それでも交流会に顔を出したりしながら少しずつ案件をもらえるようになって、初めてお金をいただけたときは本当に嬉しかったですね。エンジニアとしてのインターンも1回生から3回生まで続けて、大学4年になる少し前から、今の事業一本に絞りました。

AIとの共同開発で、コストと納期の常識を変える

効率化こそ、システムの一番の価値だと思う

——AIを活用した開発というのが特徴的ですが、どういう思いでやっているのでしょうか。

茂治さん:大学でプログラミングを学んで、そこからずっと「効率化」が好きなんです。これまで人がやっていた作業を、システムが代わりにやってくれるようになる。それってものすごく良いことだと思っていて。誰でもできる単純作業とか、忙しいからといって人がやらなくていい作業を、AIとシステムに任せていきたい。それが一番大きなテーマですね。

「誰かを悲しませてまで、稼ぎたくない」

絶対にぶれない、たった一つの軸

——事業を続ける上で、絶対にぶれない軸や信念はありますか。

茂治さん:誰かが悲しむようなことをしてまで稼ぎたくない、というのは絶対にありますね。自分がしたことで、誰かが少しでも悲しむんだったら、それはしなくていいと思っていて。みんながウィンウィンになれることしかしたくないんです。

交通費だけが消えていく、成果ゼロの日々

誰にも見えない努力を続けた数か月

——これまでで一番しんどかった時期を教えてください。

茂治さん:やっぱり営業を始めたばかりの頃です。毎日何かしら動いているのに、1円もお金が入ってこなくて。交通費とか、いろんな出費だけがどんどん消えていく感覚が一番しんどかったですね。

「まだ数か月じゃないか」——不安より好奇心が勝った理由

学生には、そもそも失うものがなかった

——その苦しい時期を、どう乗り越えたのでしょうか。

茂治さん:単純に「この状況もまだ数か月だから」と思っていました。何年も練習を積み重ねてようやく結果が出るようなスポーツの世界と比べたら、自分の数か月なんて全然我慢できる範囲だなと。それに、そもそも自分にリスクがなかったんですよね。社会人としてすでに給料をもらっていたわけじゃないし、うまくいかなくても普通に就職すればいい。そう考えると、怖いというより好奇心の方が強かったです。

お金の流れが見えるようになった

居酒屋のワンシーンから見えた、誰かの仕事

——事業を始めてから、一番変わった価値観や考え方はありますか。

茂治さん:お金の流れを見るようになったことですね。前は何も考えずに過ごしていたことでも、今は「これは何でこうなっているんだろう」と考えるようになりました。例えば居酒屋で誰かが商品をすすめてきたら、「この人は誰に雇われて、どこからお金が発生してこの行動をしているんだろう」って考えちゃうんです。そう考えると、1年前の自分は本当に何も見えていなかったなと思いますね。

生まれ育った島本町を、"当たり前に知られる街"に

AI開発と地域活動、二つの活動をつなぐ想い

——AI開発と並行して、地元・島本町の地域活動もされているそうですね。

茂治さん:地元に何か残したいという想いがずっとあったんです。大学の4年間でプログラミングを学んで、ホームページなどが作れるようになったので、そのスキルを地元のために使えたらいいなと思ってます。外から人が来てくれるようなものを作ろうと思って「しまもと魅力発見!」という活動を始めました。生まれ育った場所なので、地元への愛着は強い方だと思います。島本町は大阪の中でも結構田舎の方なんですけど、いずれは大阪の他の有名な街と同じくらい、名前を知ってもらえる場所にしたいですね。

「自分にしかできない仕事」に、みんなが集中できる未来へ

家族や自分の時間を取り戻すために

——5年後、10年後、どのような状態を目指していますか。

茂治さん:目指す方向性は今と変わらないと思います。誰でもできる仕事を、AIやシステムを使ってみんながしなくていい状態にしていきたい。それによって、自分にしかできない仕事に集中できたり、家族や自分のための時間を作れたりする人が増えたら嬉しいですね。それが社会に広がっていけば、時間を取り戻せる人がもっと増えていくと思っています。

「本当にリスクはあるのか」——動けない若者へのメッセージ

最悪のケースを考えれば、答えは見えてくる

——挑戦したいのに一歩を踏み出せない若者に、メッセージをお願いします。

茂治さん:僕自身、本当にリスクが何もなかったので偉そうなことは言えないんですけど。失敗したらどうなるか、一回ちゃんと考えてみてほしいんです。特に学生のうちは、失敗しても普通に就職すればいいし、本当に失うものは少ないと思います。最悪のケースを考えて、それでも大丈夫だと思えるなら、やらない理由はないんじゃないかなと思います。

会社名:Mtech Solutions

代表:茂治 孝典

事業内容:AIを活用したオーダーメイド業務システム開発、エンジニア人材の紹介

所在地:大阪府大阪市西区立売堀4丁目3-12 丸文ビル

取材・文:佐藤大遥(株式会社One Rep)

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