2026.08.05ぶち上げインタビュー

ぶち上げインタビュー「10万円分の服を仕入れて、1円も売れなかった」——そこから4ヶ月でInstagram1万人、女性の"働きやすい"をつくる経営者。株式会社GlowCraft・小嶋里加子さん

「10万円分の服を仕入れて、1円も売れなかった」——そこから4ヶ月でInstagram1万人、女性の"働きやすい"をつくる経営者。株式会社GlowCraft・小嶋里加子さん

「10万円分の服を仕入れたのに、1円も売れなかった」。それが、彼女の起業家人生のスタートラインだった。 株式会社GlowCraft代表・小嶋里加子(こじま りかこ)さん。自社の美容系メディア運用、企業のSNS運用の受託支援、そして女性向けウェブスクール。3つの事業を束ね、「女性の感性を活かして働きやすい社会を創る」ことを掲げる経営者だ。

この記事の要点

  • 013つの事業を束ね、「女性の感性を活かして働きやすい社会を創る」ことを掲げる経営者だ。
  • 02——一人で事業を続けるのではなく、「組織として拡大する」という道を選んだ理由は何ですか。
  • 03でも、私は決して何でも一人でできるタイプではなくて、むしろ、自分にはない強みや得意分野を持ったメンバーがいてくれるからこそ、できることが増えて、会社も成長していく。

※ 人生ぶち上げch編集部が本文をもとに整理した独自の要約です。

「10万円分の服を仕入れたのに、1円も売れなかった」。それが、彼女の起業家人生のスタートラインだった。

株式会社GlowCraft代表・小嶋里加子(こじま りかこ)さん。自社の美容系メディア運用、企業のSNS運用の受託支援、そして女性向けウェブスクール。3つの事業を束ね、「女性の感性を活かして働きやすい社会を創る」ことを掲げる経営者だ。

千葉・我孫子で育った、三人兄弟の末っ子。クラスでは「寝てる子」だと思われるほど無口で、漫画家に憧れた少女時代。大学入学と同時に訪れたコロナ禍、有り余る時間、そして見よう見まねで始めたアパレル販売。しかし待っていたのは、「1円も売れない」という現実だった。

そこからどうやって、4ヶ月でInstagramを1万人まで伸ばす経営者になったのか。その原点と現在地、そして見据える未来を伺った。以下、里加子さん。


【プロフィール】

会社名:株式会社GlowCraft

役職:代表

氏名:小嶋 里加子(こじま りかこ)


「女性が、もっと働きやすい社会に」——3つの事業で描く未来

——まず、いまどんなお仕事をされているのか教えてください。

里加子さん:株式会社GlowCraft代表の小嶋です。いま主にやっている事業は3つあって、1つ目が自社の美容系メディアの運用、2つ目が企業さんのSNSの受託支援、そして3つ目が、女性向けのウェブスクールをやっています。 いま受講生さんが230名くらいいて、SNSや動画編集、ウェブデザインのスキルを学んで、副業やフリーランスになりたいという女性に向けて事業を展開しています。

——会社として、目指している場所は。

里加子さん:「女性の感性を活かして働きやすい社会にする」。そこを中心に活動しています。

スキル習得から案件獲得まで、一気通貫で

——スクールの特徴はどこにありますか。

里加子さん:受講生さんに、スキルを教えるだけじゃなくて、お仕事も渡していきたいんです。提携している会社さんは、広告代理店さんやSNSの受託系の会社さんが多いんですけど、動画編集やディレクションのポジションを探しているところと、私たちが受講生さんをつなぐんです。 スキルを身につけて終わりじゃなくて、そこから案件を取るところまで持っていく。そこはすごく大事にしています。


「寝てる子」だと思われていた——我孫子で育った、無口な末っ子

——ご出身は千葉の我孫子だそうですね。どんな子どもでしたか。

里加子さん:三人兄弟の末っ子で、上に兄が2人います。4歳と3歳離れています。幼稚園から小学校の頃は、本当に静かで、何も喋らない子でした。 クラスでも「すごく静かな子」というか、なんなら「寝てる子」だと思われていたくらいでした(笑)。

——身近に、経営者の方はいましたか。

里加子さん:父は本当に会社員で、同じ会社に30〜40年ずっと勤めています。母はパートをしていました。ただ、真ん中の兄が、私が高校生の頃に起業していて。いまも地元の我孫子で古着屋をやっているんです。だから、周りに起業や経営をしている人はいました。

夢は、漫画家

——当時、夢中になっていたものは。

里加子さん:漫画がすっごく好きでした。『りぼん』っていう少女漫画の雑誌があるんですけど、お小遣いが500円だったので、それを全部そこに課金していたくらい好きで(笑)。 物語を読むのが本当に好きだったので、その頃の将来の夢は漫画家でした。絵を描くのも好きだったので、自分で漫画を描いて、いろいろ応募していました。


女優、お花屋さん、漫画家——「一番なれるの、女優じゃん」

——中学、高校時代はどんな学生でしたか。

里加子さん:中学の頃から、ちょっとうるさい系の友達も増えて、普通に遊んだりしていたんですけど、その頃からもう、将来のことをずっと考えちゃう性格になって。 一番最初は、女優になりたかったんです。やりたいことがたくさんありすぎました。お花屋さんにもなりたいし、漫画家にもなりたいし、演技もやってみたい。じゃあ「一番それが全部なれるのって、女優じゃん」と思ったんです(笑)。

——高校生活は。

里加子さん:結局どれもうまくいかなくて、高校は普通に過ごしていました。茨城の高校で、家からは30分くらいでした。学校では友達と遊んで、軽音楽部をやって、帰ってきてアルバイトをする、という日々でした。割と普通の学生だったかなと思います。

コロナ禍の大学生、100人とZoom

——大学生活は、どんなふうに始まりましたか。

里加子さん:私の頃はコロナで、大学1年の頃はほぼ学校に行っていませんでした。新歓もなくて、思い描いていた大学生活とはちょっと違ったんですよね。すっごく暇でした。とりあえずパン屋さんでバイトをしていたんですけど、本当にやることがなくて。 「この時間、もっとうまく使えないかな」と思いました。当時Xで、100人とZoomで話すっていうのをやったんです。1日5人ずつつないで。人と話すのが得意だったわけじゃないんですけど、コロナで誰にも会わないから、話してみたら何か生まれるかなと思ったんです。

——それが、いまの仕事につながっていく。

里加子さん:そうですね。Zoomをつないでくれた方に「インターンやってみたら?」と言われて、紹介してくれたインターン先で、その後働くことになりました。


10万円分の服が、1円も売れない——「私、ポンコツを直したかった」

——ご自身で事業を始めたきっかけは。

里加子さん:高校生の頃に兄が起業していて、いつの間にかやってるな、羨ましいなと素直に思っていました。だから大学に入ったら何かやりたいなと、ぼんやり思っていたんです。 それで、兄と同じようにアパレルを立ち上げました。大学1年の頃に、本当に何もわからないのに、服を仕入れてインスタで売る、みたいなことを始めました。ちなみに、当時つけていたアパレルブランドの名前が、いまのスクール「スリジェ」の由来になっているんです。10万円分くらい服を買って。でも、1円も売れませんでした。「全然売れないじゃん」って(笑)。

——そこから、どう動いたんですか。

里加子さん:「これってなんでなんだろう」と思ったときに、そもそもマーケティングもビジネスのスキルも全然ないな、と気づいて。大学2年の冬に、SEOのマーケティング会社でインターンをさせてもらうことになりました。1年くらい続けたんですけど、やっぱりまだ自分でやりたい気持ちが強くて。それを幼なじみに相談したら、「実は私もビジネスやってるんだよね」って言われたんです。

幼なじみに感じた、劣等感

——その一言が、転機に。

里加子さん:「嘘でしょ」と思いました。私、他の人よりは前に進んでいるつもりだったのに、全然みんなの方がすごかったんだ、って。もっと本気でやらないとダメだって、そのときすごく感じました。劣等感というか。 そこで、いまの起点になっているInstagramを自分で始めました。当時はまだリール動画がなかったので、美容系の新作やトレンド情報を、全部フィードでどんどん出していく、というコンテンツでした。

——成果が出ない時期、何が支えでしたか。

里加子さん:お金はインターンなど別のところで入っていたので、「お金を稼ぎたい」というより、自分のポンコツさを、とりあえず直したかったんです。三日坊主だし、何も続かないし、好きなことも特技もない。このままだと就活で何も喋れないな、と思って。 だから、就活の材料のために始めた、という気持ちが強かったんです。「とりあえず100投稿、毎日続けよう。それで伸びないなら、私はSNSに向いてないから諦めよう」と思っていました。


4ヶ月で、1万人——「500円だけど売れた、やばい」

——どのタイミングで、伸び始めたんですか。

里加子さん:当時のInstagramは割と単純でした。アカウントのジャンルがはっきりしていて、クリエイティブが綺麗で、毎日ちゃんと更新すれば伸びる、という時代だったんです。4年前くらい、一番インスタブームみたいな時期で。 そのノウハウをXの情報収集でたまたま見つけて、やってみたらもう、めっちゃ当たったんです。4ヶ月くらいで、1万人を超えました。

——初めてのマネタイズは。

里加子さん:一番最初は楽天ルームの、アフィリエイトでした。始めて2〜3ヶ月くらいで、500円くらいの収入が出て。 めっちゃ嬉しかったです。情報収集してた鍵垢のXで、「500円だけど売れた、やばい」って残っているくらいです(笑)。「これが毎日30日続いたら、3,000円、5,000円…え、マツパ代浮くじゃん」と思ったんです。

仕事に、全振り

——学業と仕事の両立は。

里加子さん:大学1、2年のときにめっちゃ頑張っていたので、3、4年は正直そんなに頑張らなくてもいけた、というのはありました。 だから最低限の学業だけやって、親にはちょっと申し訳ないけど、仕事に全振りしていました。


忙しくて、つらい。一人か、組織か——2度の分岐点

——一番つらかった時期は。

里加子さん:2つあります。忙しくてつらいパターンと、一人でやっていくか組織でやっていくかで悩んだパターンを経験しました。 前者は創業1期目のことです。ほぼ一人社長で、外注の方が2人いるくらいで、あとは全部自分でやっていました。毎日仕事して、ご飯はコンビニ、お風呂も入らない、ネイルもハゲて、美容院も行かない。精神的にもちょっと来ていました。

——もう一つの「一人でやっていくか、組織でやっていくかで悩んだ1年」は、どんな時期でしたか。

里加子さん:創業2期目、去年ですね。具体的には、属人性を特徴として伸ばした1年だったので、このままずっと一人でやっていくのか、組織として拡大していくのか悩んだ時期がありました。

——一人で事業を続けるのではなく、「組織として拡大する」という道を選んだ理由は何ですか。

里加子さん:自分一人ではたどり着けない景色を、見てみたいという気持ちが強かったからです。 もちろん、一人で自由に仕事をする選択肢もあったと思います。でも、私は決して何でも一人でできるタイプではなくて、むしろ、自分にはない強みや得意分野を持ったメンバーがいてくれるからこそ、できることが増えて、会社も成長していく。そのことを、これまで何度も実感してきました。 一人の力だけでは生み出せなかったものが、みんなのおかげで想像していた以上の形になっていく。そうやって、まだ見たことのない規模や景色に挑戦していきたいと思いました。 あとは、シンプルにみんなで仕事をするのが楽しいからですね(笑)。大変なこともありますが、一人で達成するよりも、誰かと一緒に悩んで、喜べる方が、私は好きなんだと思います!


仲間は、みんな「昔からの繋がり」——働きやすい会社を、自分でつくる

——いま一緒に働くメンバーは、どう仲間に。

里加子さん:元々スリジェの受講生さんだったり、大学生のフリーランス時代から仕事をお願いしていた方だったり、あとは地元の友達を誘ったりしました。役員がもう一人いるんですけど、その人は私が大学生でインターンをしていたときの上司なんです。 だからほぼ皆さん、昔からの繋がりですね。

——いま仕事をしている理由は、大学生の頃とは変わりましたか。

里加子さん:やっぱり、女性が働きやすい世の中にしていきたい、とすごく思っています。そう思ったのは、アルバイトや就活をしていたときに、「ここで働きたい」と思える会社が、正直なかったからなんです。 女性の感性が活かされる仕事がしたいし、それを他の女性にも提供してあげたい。だったら、自分で作っちゃえばいいじゃん、と思ったんです。

——それだけが理由ですか。

里加子さん:誰かのためにという気持ちもあれば、ちょっと自分寄りの、まだ見ていないものを見たい、という気持ちもあります。単純にワクワクしたいし、面白いことをしたい。だから作りたい。そういう感じですね。


ビジョンを、形にする人を——これから一緒に走る仲間へ

——いま、会社として困っていることは。

里加子さん:目指したい方向やビジョンは見えているのですが、それを具体的な計画に落とし込み、実行まで推進してくれる人材が欲しくて! 新しい事業や仕組みを形にすることが得意な方や、法人営業・事業提携に強い方が加わってくれたら、とても心強いですね。現在は女性が中心の組織なので、そうした環境にも自然に馴染みながら、これまでにない視点を持ち込んでくださる方と出会えたらと思っています。(男性も大歓迎です!)

——受講生さんに紹介できるお仕事も、広げていきたい。

里加子さん:そうですね。受講生の皆さんがスクールでスキルを身につけるだけで終わらず、その先で実際の仕事やキャリアにつなげられる環境を、もっと整えていきたいと思っています。 そのためにも、提携企業を増やし、受講生に紹介できる仕事の種類や数を広げていきたいです。特に広告代理店やSNS運用を受託している会社など、SNS人材を必要としている企業とのつながりを、今後さらに強化していきたいと考えています。

——連絡は、どこにすればいいですか。

里加子さん:InstagramのDMでも、Xでも大丈夫です。少しでも興味を持ってくれた方は、ぜひ一度お話しできたら嬉しいです。


一人ひとりに、自分だけの輝きがある——挑戦の手前にいるあなたへ

——最後に、夢に向かってなかなか動けずにいる人へ、メッセージを。

里加子さん:自分には何もない、と思っている方がいるかもしれません。でも私は、一人ひとりに、その人だけの輝きがあると思っているんです。 うちの会社の名前「GlowCraft」は、"輝きを創る"という由来なんです。モヤモヤしていたり、何をすればいいんだろうと迷っている人は、まだそれが見つかっていないだけだと思っています。

——見つけるには、どうすれば。

里加子さん:自己分析をしたり、いろんな経験をしたりすれば、必ず見えてくるものだと思います。行動さえすれば、やりたいことは絶対に見つかるし、それに向かって継続すれば、結果もついてくる。 ちょっと根性論になっちゃうけど、自分だけの輝きに、素直になってほしい。そう思います。

いつも支えてくれる、受講生のみんなへ

——これまで関わってくれた方々へ、感謝の言葉を。

里加子さん:一番は、受講生ですね。私の発信を見て、信じて入ってきてくれた方が多いんです。だからこそ、私が責任を持って、最後まで見届けたいと思っています。 受講生には厳しいことも言うんですけど、それはちゃんと成果を出してほしいからです。私自身、Instagramをきっかけに好きなことを仕事にできて、いまは寝ても夢に出てくるくらい、仕事が楽しい。 アルバイトの頃は「早く時間終わらないかな」ってずっと思っていました。そういう人が一人でも増えたらいいなと思うからこそ、これからも一緒に頑張っていきたいです。


無口で「寝てる子」と呼ばれた少女は、10万円分の売れ残りとひとつの劣等感を燃料に、4ヶ月で1万人を惹きつける発信者になった。里加子さんが受講生に渡しているのは、スキルでも案件でもなく、「自分だけの輝きに、素直になっていい」という許可なのかもしれない。輝きを作る会社の物語は、まだ始まったばかりだ。


会社概要 会社名:株式会社GlowCraft 代表:小嶋 里加子 事業内容:自社美容系メディアの運用/企業向けSNS運用の受託支援/女性向けウェブスクール(SNS運用・動画編集・ウェブデザイン)の運営


取材:河本龍真 文:佐藤大遥(株式会社One Rep)

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