2026.07.31ぶち上げインタビュー

ぶち上げインタビュー「苦の中にこそ、光がある」——平均29歳のIT集団で、みんなが豊かになる経済圏をつくる男。株式会社Education・池田祥基さん

「苦の中にこそ、光がある」——平均29歳のIT集団で、みんなが豊かになる経済圏をつくる男。株式会社Education・池田祥基さん

「苦の中に光あり」。高校野球の3年間で叩き込まれたこの言葉を、池田祥基さんは今も経営の軸に置いている。 株式会社EducationはIT人材紹介・SES・受託開発・IT導入補助金活用システム提供・Indeed運用代行の5事業を展開する、平均年齢29歳の若い会社だ。神奈川県川崎市出身の池田さんは、日大高校で野球に打ち込み、大学中退後、保険営業・NHK受信料徴収

この記事の要点

  • 01高校野球の3年間で叩き込まれたこの言葉を、池田祥基さんは今も経営の軸に置いている。
  • 02起業したばかりの時期の貧乏経験もあったから、「お金は大事」という考え方がちゃんと身についていましたね。
  • 03ぶち上げチャンネルに出てくる経営者の方々は朝4時5時起きで夜中まで仕事されていて、本当にリスペクトしているんですけど(笑)、僕はそういう生活が起業当初は出来ましたが今はもう出来ないんですよ。

※ 人生ぶち上げch編集部が本文をもとに整理した独自の要約です。

「苦の中に光あり」。高校野球の3年間で叩き込まれたこの言葉を、池田祥基さんは今も経営の軸に置いている。

株式会社EducationはIT人材紹介・SES・受託開発・IT導入補助金活用システム提供・Indeed運用代行の5事業を展開する、平均年齢29歳の若い会社だ。神奈川県川崎市出身の池田さんは、日大高校で野球に打ち込み、大学中退後、保険営業・NHK受信料徴収・ITエンジニアという異色の社会人経験を経て、25歳で起業。「手の届く範囲の人たちで経済圏を作り、みんなで豊かになりたい」という純粋な思いを胸に、2020年11月に株式会社Educationを設立した。(以下、池田さん)

会社名|株式会社Education 役職|代表 氏名|池田祥基(いけだよしき)

5つの事業と29歳平均の組織——IT×人材×運用代行

若い風土が生む、裁量の大きな仕事環境

——改めて、株式会社Educationの事業内容を教えてください。

池田さん:事業は大きく5つに分けています。1つ目がエンジニア向けの人材紹介。2つ目がSES(システムエンジニアリングサービス)。3つ目が受託開発。4つ目がIT導入補助金を活用したシステム提供。5つ目がIndeed運用代行です。

組織の特徴でいうと、平均年齢が29歳。役員が僕を含めて3人いるんですけど、同い年(32歳)と34歳というメンバーで構成されています。株主が上にいるわけでもなく、100パーセント僕たち若い世代で運営しているので、風通しがよくて裁量を持って仕事できる環境がうちの強みだと思っています。

川崎の少年と「甲子園に行く方法」——母の一言が人生を変えた

小学3年から始めた野球。「甲子園に行きたい」という夢が、受験勉強に向かわせた

——幼少期について教えてください。

池田さん:神奈川県川崎市出身です。「川崎市」って聞くと、みなさんそれはもう治安の話になるんですけど、僕が住んでいたのは隣の駅が横浜市になるようなエリアなので、皆さんの想像とはちょっと違います(笑)。

父親が東急電鉄に長年勤めていて、母親は保育士でした。小学3年から野球を始めて、もうそこからはずっと野球漬けで。毎日学校が終わったら家の前の公道で素振りをして、っていう生活でしたね。

——日大日吉中学校への進学は、野球のためだったんですか?

池田さん:そうです。小学4、5年生のときに甲子園を見て「行きたい」って思って、お父さんに言ったら「わかった。じゃあ練習しろ」と。でもお母さんに言ったら返ってきたのが「勉強しなさい」だったんですよ。

最初は「え、どういうこと?」ってなったんですけど、お母さんが教えてくれたのが、神奈川県には200校くらい高校野球をやってる学校があって、その中で甲子園に行くには私立高校に入るしかないということ。それで「甲子園に行けるなら勉強する」と決めて、5年生から2年間、塾に通って国語と算数だけ勉強して受験しました。

才能の差を目の当たりにした夏——「俺の2年半は何だったんだろう」

ベンチで見た1年生の衝撃。その瞬間、引退を決めた

——高校では野球部でベンチメンバーだったとのこと。

池田さん:はい。最後の夏はベスト16で、横浜高校に負けました。保土ヶ谷球場でのベスト8をかけた試合だったんですけど、そこで対戦した横浜高校に当時1年生だった選手がいて、現在は北海道日本ハムファイターズで活躍している浅間大基選手なんです。その子がレギュラーで出ていて、僕の目の前でその試合でホームランを2本打ったんですよ。しかも僕はまだ在学中に柵越えをしたことがなかったのに。「俺の2年半は何だったんだろう」と思うくらいには才能の差を感じて、そこで大学では野球をやめようと引退を決めましたね。今は浅間選手のファンです(笑)。

大学中退とビジネスの原体験——150人組織をマネジメントした学生時代

アルバイト以外の稼ぎ方を知った。組織づくりの感覚が、ここで磨かれた

——大学時代はどんな生活を?

池田さん:日本大学のエスカレーターで商学部に進んで。大学1年生の時は一度審判員として甲子園を目指そうとしたこともあったんですけど、すぐやめました(笑)。20歳になった頃に、高校の野球部の仲間たちに誘われてネットワークビジネスに足を踏み入れました。そこで組織を立ち上げて約150人のメンバーをマネジメントする経験をして、月給で新卒の初任給稼げるようになっていた。「これじゃあ普通にサラリーマンになる必要ないな」と思ったりもしました。

結局、大学4年生の7月に単位が60単位しか取れていなかったこともあって中退しました。中退後は、渋谷や六本木のナイトクラブのデッドタイム(17時〜21時)を借りてイベントを主催する側に回りました。100〜400人規模のイベントをリファラルで集客して売上を作るような活動ですね。組織を立ち上げてマネジメントするというパターンは、ずっと続いていました。

異色のキャリア遍歴——「自分を商品化するためにITエンジニアになった」

保険営業→NHK受信料徴収→ITエンジニア。すべては「稼ぐため」の一本線

——社会人になってからのキャリアを教えてください。

池田さん:1社目がマニュライフ生命で保険営業を1年やって。次がNHKの受信料徴収(笑)。「リストのある営業ならできる」と思って。その後、「自分を商品化するために自分自身に価値をつけないといけない」と考えて、ITエンジニアに転身しました。これだけ聞くと全然バラバラに見えると思うんですけど、根本にあったのはずっと「稼ぎたい、売上を作りたい」という気持ちでした。起業したばかりの時期の貧乏経験もあったから、「お金は大事」という考え方がちゃんと身についていましたね。

「じゃあ立てます」——成り行きで立ち上げた会社が、本気の舞台になった

先輩の一言で動いた。でも覚悟の底には、積み上げてきたものがあった

——起業の経緯を教えてください。

池田さん:ITエンジニアをやりながら副業で、就活生向けにイベント団体を作って営業力とマネジメント能力を身につけさせるサービスをやっている先輩がいて、その社会人版を一緒にやり始めたんです。その先輩から「お前会社立てなよ」と言われて、「あ、じゃあ立てます」くらいの感じで2020年11月に設立しました(笑)。

ただ、気持ちとしては、大学中退で三社経験して、職務経歴書を見たらもうボコボコな状態だった。だから「いずれ代表取締役になるだろう」とはずっと思っていました。サラリーマンとして勝負するより、自分で事業を作る方が自分には向いてるって。

「自由と責任」——みんなが裁量を持って働ける会社の作り方

上場も日本変革も目指さない。でも、豊かさへの追求は本物だ

——池田さんが描く理想の会社とはどんなものですか?

池田さん:上場とか日本を変えたいとか、そういう大層な夢は持っていないんですよ。目指しているのは、手の届く範囲の人たちで経済圏を作って、みんなで豊かになることです。組織のテーマは「自由と責任」。裁量を持って働いてもらいたいし、その分責任も伴う。頑張れば稼げるし、頑張らなかったとしてもある程度は生活できるという環境を実現したい。ぶち上げチャンネルに出てくる経営者の方々は朝4時5時起きで夜中まで仕事されていて、本当にリスペクトしているんですけど(笑)、僕はそういう生活が起業当初は出来ましたが今はもう出来ないんですよ。ワークライフバランスを大切にしながら、でもみんなで豊かになれる会社を作りたい。

——今、課題に感じていることは?

池田さん:SESのエンジニアさんは客先常駐になるので、毎月第3週の金曜日の集まりの日にしか会えないんですよ。その機会に個別面談をして、みんなで飲みながらピザを食べて、今何を目指してどう成長しているかをすり合わせる。もっとエンジニアたちが給与をもらえるようにしてあげたい。そのための企業努力ができていないので、今はそこに注力していきたいと考えています

高校野球で叩き込まれた言葉が、今も経営の軸にある

——最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

池田さん:高校野球の3年間で「不屈」をテーマにやってきて、ずっと「苦の中に光あり」という言葉を叩き込まれてきたんです。苦しい中にこそ、光がある。

その言葉は今も本当に生きていて、会社を立ち上げたての頃はご飯も思うように食べられないような時期もありました。でもその先に、自分が成長した自分がいて、やりたいことができるようになっていた。

だから、迷ったら勇気のいる方に踏み出してほしいですね。まずはそれだけです。

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会社名|株式会社Education

設立|2020年11月

代表|池田祥基(いけだよしき)

事業内容|IT人材紹介・SES・受託開発・IT導入補助金活用システム提供・Indeed運用代行

所在地|東京都港区赤坂2-9-2 WAY TOWERS 5階

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取材:河本龍真 文:佐藤大遥(株式会社One Rep)

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