2026.05.17ぶち上げインタビュー

ぶち上げインタビュー「自分なんて」は自分への一番の侮辱だった——500万円の詐欺、2年間の不眠労働を経て、人生を変える知識を届ける女性起業家 ファスティング指導士スクール 代表 五月女莉菜さん

「自分なんて」は自分への一番の侮辱だった——500万円の詐欺、2年間の不眠労働を経て、人生を変える知識を届ける女性起業家 ファスティング指導士スクール 代表 五月女莉菜さん

ビジュアルコンプレックスを抱え、詐欺で500万円超の借金を背負い、2年間ほぼ眠れずに働き続けた23歳があった。それが、今やファスティング指導士養成スクールを主宰し、累計1,000名以上のクライアントの人生を変え続けている五月女莉菜さんだ。 以下、五月女莉菜さん(以下、五月女さん)

この記事の要点

  • 01マッサージサロン勤務→飛び込み営業→東京のサロン再就職と経歴を積みながら、23歳で起業を決意。
  • 02クライアントさんは、痩せたい・体調を良くしたいという方から、起業家・経営者の方で脳や体のパフォーマンスをさらに上げたいという方まで幅広く。
  • 03だからこれは本物だ、わたしのように人生が変わるきっかけを喉から手が出るくらい必要としている人が絶対にいると思って、伝えていきたいと思ったんです。

※ 人生ぶち上げch編集部が本文をもとに整理した独自の要約です。

ビジュアルコンプレックスを抱え、詐欺で500万円超の借金を背負い、2年間ほぼ眠れずに働き続けた23歳があった。それが、今やファスティング指導士養成スクールを主宰し、累計1,000名以上のクライアントの人生を変え続けている五月女莉菜さんだ。

以下、五月女莉菜さん(以下、五月女さん)

埼玉県出身。小学3年生からバスケットボールを始め、小・中・高とすべて強豪校に身を置き、「バスケ以外は何もしていない」学生時代を過ごす。卒業後、セラピスト専門学校へ進学。マッサージサロン勤務→飛び込み営業→東京のサロン再就職と経歴を積みながら、23歳で起業を決意。しかし独立直前、最も信頼していた人物に詐欺で約510万円を騙し取られた。

誰にも言えないまま2年間、1日中働き続けて借金を完済。海外放浪の末にコロナでカナダ留学が白紙となり、2020年にファスティング資格を取得。2021年のInstagram発信開始から急成長し、1年目で月100万円超、スクール開設後は年商数千万規模に。現在、事業は6期目を迎える。

今回はそんな五月女さんに、事業の全貌から、誰にも話せなかった最暗部の記憶まで、率直に語っていただいた。

「ファスティングは、私の人生を変えた」——事業の全貌と、1,000人超の実績

体と知識で、人生のクオリティを根本から変える

——まず、現在の事業内容を教えてください。

五月女さん:うちの会社では、主に2つの軸で事業をしています。1つは、私が講師として直接クライアントを指導するオンラインファスティングサポート。もう1つが、ファスティング指導士を育成するスクールと、分子栄養医学を教えるスクールです。他にも卸事業やEC、店舗研修などもありますが、メインはこの2本柱ですね。クライアントさんは、痩せたい・体調を良くしたいという方から、起業家・経営者の方で脳や体のパフォーマンスをさらに上げたいという方まで幅広く。今まで1,000名以上を見てきました。

——スクールの受講生はどのような方が多いですか?

五月女さん:自分や家族の健康を守りながら、誰かの役に立つ仕事がしたいという方が多いですね。全くの未経験から独立したい方もいますし、今の仕事にプラスしてオンラインで収益化できる専門スキルを持ちたいという方もいらっしゃいます。受講生は100名を超えました。

「バスケしかしてない学生時代」——強豪校育ちの根性と、社会への第一歩

全国を目指した環境で培われた、折れない土台

——学生時代はどのような環境にいましたか?

五月女さん:小・中・高、全部バスケットボールの強豪校でした。今では考えられないような体罰もあるような、昭和スタイルの環境でしたけど、すごく強くて全国を目指すチームで。毎日週7、高校3年生まで本当にバスケ以外何もしていないみたいな学生時代でしたね(笑)。ベリーショートで、生活のすべてがバスケのためにある、みたいな感じでした。

——高校卒業後の進路は?

五月女さん:専門学校でセラピストの資格を取って、マッサージのサロンに就職したんですけど、指名で全部埋まっても手取りが15、6万くらいで。21歳のときに「このままでは未来がない」と感じて、独立を目指して辞めました。東京に出て、リクルートライフスタイルで飛び込み営業を1年やりました。

——なぜ、一番やりたくない飛び込み営業を選んだんですか?

五月女さん:マッサージ業界しか知らないと、業界のことしか知らない偏った人間になるなと思って。ビジネスメールの書き方や名刺交換とか、一般的な社会のことを知ろうと。それなら自分が一番やりたくないことをやって、自分のキャパを広げようと思ったんです。営業自体は楽しかったです。知らないことをたくさん知れたので。

「終わったと思った」——23歳、510万円の詐欺と2年間の不眠

人生最大の試練が、今の自分をつくった

——起業を目指していた23歳に、何が起きたんですか?

五月女さん:都内のサロンで勤めて独立しようとしたタイミングで、一番信頼していた人に詐欺に遭いました。事業計画書を一緒に作ってくれたり、「資金の手続きをやってあげる」と言ってくれていたんですけど、お金を全部渡したらラインをブロックされていなくなった。510万円の借金を背負うことになってしまったんです。今思えば、おかしなことはたくさんあって。私が無知だっただけなんですけど、、。

——その時の心境を教えてください。

五月女さん:最初の1週間は信じられなくて。でも1週間経ったら、それが現実なんだとわかりました。で、来月の家賃も払わなきゃいけないから、とにかく働くしかない。手元のキャッシュはほぼゼロ。あまりにも情けなくて、親にも友達にも誰にも言いませんでした。「今の自分は心身ともに醜く誰にも会えない」と思って、2年間ほど誰とも会わず、連絡も取らず、朝から朝までほぼ寝ずに働き続けました。今思えば、当時は相当精神が壊れていたと思います。

——なぜ、夜の仕事には踏み込まなかったんですか?

五月女さん:そもそも当時は今よりすごく太っていたし、肌荒れもひどかったので、ビジュアル的に難しかったと思います。でも一番は、体を売ることになったら、心が死ぬとわかっていた。何となく、もう二度と普通の人生や感覚に戻ってこれない気がして。なのですぐに家賃7万円のワンルームに引っ越し、返済計画を立てて、マッサージの仕事を掛け持ちしてフルコミッションで休まず頑張れば2年で全部返せる、25歳には普通の人生になれると思ったので、それでやろうと決めました。

「半年で指名が全部埋まった」——逆境の中でつかんだ独立の手応え

借金返済中に、実力が証明された

——2年間、具体的にどのように働いていたんですか?

五月女さん:昼のサロンが終わったら夜中まで別のサロンに行く、という生活でした。完全フルコミッションで、自分が頑張れば頑張るだけ収入になった。そのうちに半年も経たないうちに指名が全部埋まるようになって、「これなら独立した方がいい」と判断して、借金の返済途中に独立しちゃいました。出張スタイルで固定費をかけず、単価も上げました。借金を返しながら独立していた、という感じです。

——借金が全部返せた時、何を思いましたか?

五月女さん:やっと終わった、長かった、、という感じでした。25歳くらいで返し終えて、そこから「日本を出たい」という気持ちがものすごく強くなりました。とにかくこんな場所にいたくない!みたいな。いろんな国に1人で行きまくって。2020年にカナダへの留学を決めたんですが、そのタイミングでコロナ渦になってしまって、、

「コロナ渦が、人生の転機になった」——ニートから始まったファスティング起業

最大の空白期間が、最大の武器を生んだ

——コロナ禍でやられていたことはどんなことだったんですか?

五月女さん:対面のマッサージの仕事ができなくなって、ほぼニートみたいな状態になりました(笑)。でもその時、自分のビジュアルや体調に対するコンプレックスがずっとあったので、これを機にちゃんとファスティングに向き合おうと思って、2020年に資格を取ったんです。それで「これ、仕事にできるかも」と思って2021年からInstagramで発信を始めたら、思ったより早く伸びて。1年目で月100万円を超えて、2年目でスクールを始めました。

——自分自身がユーザーだったんですね。

五月女さん:そうなんです。詐欺から2年間ほとんど眠れず、ストレスで食べるものも大荒れ、毎日コンビニ食などで、アレルギーも生理痛などもどんどん酷くなり、肌も体型も本当に地獄でした。Instagramに昔の写真も出してるんですが、当時は人と目を見て話すことも、人前に出ることも全然できないくらい、コンプレックスだらけで。そこからファスティングや栄養学で体が変わって、ビジュアルが変わって、大嫌いだった自分に誇りを持ち愛せるようになり、こうやって人前でしゃべれるようになった。だからこれは本物だ、わたしのように人生が変わるきっかけを喉から手が出るくらい必要としている人が絶対にいると思って、伝えていきたいと思ったんです。

「成立は本来ないもの」——日本のヘルスリテラシーを変えたい

正しい知識が、人生のクオリティを根底から変える

——事業を通じて、一番届けたいことは何ですか?

五月女さん:正直、日本のヘルスリテラシーって、本当に低いと思っています。例えば女性は生理痛やPMSがあるのが当たり前って、みんな思っていますよね。でも、メカニズムを知って、栄養からしっかりアプローチすれば、生理痛は本来ないものなんです。

スクールの方針も同じで、スキルや知識が現在ゼロでも1人でお仕事にできるように教えています。知識って頭の中にあるものだから、海外に行っても、大震災が起きて全部なくなってもまたすぐに仕事ができる。そういう一生ものの仕事だと思っています。1人でも多くの人が心身ともに健康に、そして自分のことを好きだなと思えるように、正しい知識を届ける会社でいたいと思っています。

「登る山を間違えると、どれだけ努力しても報われない」——成長したい人へのメッセージ

正しい環境と、自分への敬意が、変化の起点になる

——今、うまくいかないと感じている方に伝えたいことは?

五月女さん:人って、絶対に変われると思っています。才能があったとか、スキルがあったとか、頭が良かったとか、私は本当に一切なかった。でも、ビジュアルも変わったし、心や考え方もお付き合いする人も変わったし、何もなかった自分が会社もやっている。「自分なんて」って思うのは、自分への一番の侮辱だと思うんです。自分が望めば、いつからでも本当に変われる。

ただ、登る山を間違えたら、どれだけ努力しても頂上にはたどり着けない。よい環境で正しい努力をする、という方程式の中でしか変化は起きないと思っています。それと、人を盲信しすぎないこと。この環境は本当に正しいのか、この人の言っていることは本当にそうなのかを、いい意味で疑い続けること。自分で考えることをやめない、自分の人生と選択に責任を持つということだけは、絶対に大事にしてほしいと思います。

会社概要

事業内容:ファスティング(断食)指導、分子栄養医学に基づく食育健康指導、講演・セミナー及びコンサルティング、ファスティング講師育成スクール主宰、企業(サロン)様へのファスティングメニュー導入研修、健康食品の販売、オンラインショッピングサイトの運営、ヘルスケア事業特化のビジネスコンサルティング

取材・文:河本龍真 株式会社One Rep

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