2026.07.21ぶち上げインタビュー

ぶち上げインタビュー「やらなかった後悔より、やった後悔を」——営業代行×学生インターンで“挑戦が当たり前”の社会をつくる。株式会社ビーメント・白井凜太郎さん

「やらなかった後悔より、やった後悔を」——営業代行×学生インターンで“挑戦が当たり前”の社会をつくる。株式会社ビーメント・白井凜太郎さん

悩む前に、まず動く。

この記事の要点

  • 01営業代行と新卒人材紹介を軸に、約50名の学生インターンを束ねる組織、株式会社ビーメント。
  • 02その後はネオキャリア、jinjer、ビズリーチと渡り歩き、「30歳で一度はやってみたい」と思い描いていた起業を、3年前倒しで実現させた。
  • 03学生時代のインターンが自分の人生を変えたように、誰かの人生が変わる“環境”を自らの手でつくろうとしている。

※ 人生ぶち上げch編集部が本文をもとに整理した独自の要約です。

悩む前に、まず動く。

営業代行と新卒人材紹介を軸に、約50名の学生インターンを束ねる組織、株式会社ビーメント。創業からわずか半年で、青山にオフィスを構えている。その中心にいるのが、代表取締役・白井凜太郎さんだ。

さいたまの「問題児」だった少年は、小学校から高校までずっと美容師を志していた。それが、当時の彼女のひと言で受験へ舵を切り、第一志望に落ち、学歴コンプレックスを抱えたまま大学生活を送る。転機は大学3年の後半。友人に誘われて飛び込んだ訪問販売のインターンで、入社初月にいきなり全国トップクラスの成績を叩き出す。卒業を1週間後に控えながら内定を辞退し、わざわざ留年してまでその世界にのめり込んだ。

その後はネオキャリア、jinjer、ビズリーチと渡り歩き、「30歳で一度はやってみたい」と思い描いていた起業を、3年前倒しで実現させた。今、白井さんが掲げるのは「やらない後悔をなくす社会をつくる」というビジョン。学生時代のインターンが自分の人生を変えたように、誰かの人生が変わる“環境”を自らの手でつくろうとしている。過去・現在・未来の時間軸で、その生き様に迫った。

【プロフィール】

会社名:株式会社ビーメント

役職:代表取締役

氏名:白井 凜太郎(しらい りんたろう)

まずは“動く組織”をつくった——営業代行と、50名の学生インターン

創業半年、青山発のリアルな事業内容

——まず、ビーメントさんの事業内容を教えてください。

白井さん:軸は2つあります。メインが営業代行ですね。インサイドセールスから、フィールドセールスまで、一連の営業活動を僕らが担っています。それを動かしているのが、約50名の学生インターン。マーケティング系の商材を中心に、3つくらいの案件を回してもらっています。

もう1つが、新卒の人材紹介。こっちはちょうど今、本格的に立ち上げているフェーズですね。社員は僕と、インターン時代の元部下の2人。あとはほぼ全員、学生です。正直、2人で50人を見るのはそろそろキャパですけど(笑)。

——50名の学生インターンは、どうやって集めたんですか?

白井さん:リファラルです。一番最初は早稲田の学生からスタートしました。彼女の弟がサークルの幹事長をやっていて、「粋のいい後輩を紹介してよ」って言ったら、3人紹介してくれて。そこからリファラルだけで50人まで来ています。今は早慶が4割、MARCHが3割、残り3割がその他、という構成ですね。

さいたまの問題児が、美容師の夢を捨てた日

「美容師とは結婚できない」——彼女のひと言が人生を変えた

——学生時代は、どんな方だったんですか?

白井さん:めちゃくちゃ問題児でしたね(笑)。犯罪とかじゃないですけど、すごく陽気なタイプで、どこに行ってもリーダーをやるような。埼玉県の富士見市の出身で、スポーツは小学校でサッカー、中学でバスケ。高校では何もやっていませんでした。

将来の夢は、ずっと美容師だったんです。小6から高3まで、本気で。オープンキャンパスにも通っていました。でも、当時付き合っていた彼女に「美容師とは結婚できないよ」って言われて。それで「じゃあ勉強するしかないか」と、高3で急に進路を切り替えたんです。

——そこから受験勉強を?

白井さん:はい。6月くらいから始めて、一日20時間くらいやっていた時期もありました。それでも第一志望には落ちて、都内の大学に進みました。「絶対に入って勉強し直すんだ」と思っていたのに、結局そこからは3年の後半まで、遊んでバイトして……という普通の大学生でしたね(笑)。

入社初月で全国上位。留年してまで続けた、訪問販売の原体験

学歴コンプレックスを抱えた青年が、はじめて手にした“自分の強み”

——転機になったのが、訪問販売のインターンだったとか。

白井さん:そうですね。受験に落ちたとき、僕を誘ってくれた高校の友人は明治に受かっていて。僕はずっと学歴コンプレックスを引きずっていたんです。それが大学3年の後半、その友人から「俺インターン始めたんだけど、遊びに来ない?」って連絡が来て。行ってみたら名刺をパッと渡されて、「こいつ、受験も受かったのにこんなことまで始めてるのか」って。すごく刺激を受けて、2週間後にはもう同じインターンに入っていました。

通信(スマホ)の訪問販売です。両手に何十台もスマホを抱えて、紙袋にパンパンに詰めて、沖縄から北海道まで全国を回る。交通費も出ないのに、人がいればどこへでも行くような世界でした。

——成果はどうだったんですか?

白井さん:入社した初月で、確か700人くらいいた中の全国5位。稼いだ金額は、いい時で月100万弱くらいでした。そのお金は遊びや旅行に行ったりで気づいたら無くなってました。(笑)

——卒業の直前に、内定を辞退して留年されたと聞きました。

白井さん:卒業1週間前に、店舗の責任者になれずに終わることになって。それがすごくモヤモヤして。気づいたら内定先や学校に「1年延ばせませんか」って電話していました。学校には「留年なら100万かかる」と言われたんですけど、このモヤモヤのほうがなぜか大きくて。「自分で払えばいいか」と。親には事後で通知が行って、ブチギレの電話が来ましたけど(笑)。でも、初めて大きな意思決定をして、結果的にやってよかったなって。これが今の起業にもつながっています。

ネオキャリア、jinjer、ビズリーチ——大手で感じた事

それでも大手を選んだ理由は、消えない学歴コンプレックスだった

——新卒からのキャリアを教えてください。

白井さん:新卒でネオキャリアに入りました。体育会系で、成長できそうだなというくらいの感覚で。そこから分社化したjinjer(ジンジャー)で3年半ほど働いて、連続達成記録みたいなものもつくりました。その後、ビズリーチに転職して、HRMOS(ハーモス)のSaaS領域に8ヶ月くらい。

——大手のビズリーチを選んだのは、SaaSをやりたかったから?

白井さん:いや、正直そうじゃなくて。一番は、まだ学歴コンプレックスが拭えていなかったからなんです(笑)。知名度のある大きい会社から内定をもらえた、と。本当はそのとき、独立するか、先輩の会社に行くか、いろいろ選択肢があって、めちゃくちゃ悩んだんですけど。「こんな大きい会社、もう入れないかもしれないし、一回行ってみるか」って。ただ、入ってみたら「やりたかったことと違うな」と、またそのタイミングで悩みましたね。

原動力は「この世代で、終わりにする」

父はトラックドライバー、母は工場勤務。大変そうに働く両親を見て育って

——起業したい、という思いの裏側には何があったんですか?

白井さん:一番は、やっぱり稼ぎたい、でした。うちは、父がトラックドライバー、母が工場で働いていて。いつ見ても大変そうで、裕福でもなかった。お年玉をもらうのにも「いいよ、いいよ」って遠慮するような家で。そういうお金の話を、子どもながらにずっと見てきたんです。

だから、自分の世代でこれを終わりにして、もし将来子どもができたら、自分自身活き活きと仕事をして、多くのことに挑戦している姿勢を見せたいし、挑戦させたいその思いが一番強かったですね。

もう1つは、学生時代のインターンでたくさんのメンバーマネジメントを任せてもらって、「自分はマネジメントに強みがあるんだ」と気づけたこと。いろんな個性を持った、自分の好きな人たちと一緒に働きたい。自分の会社で。その2つが原動力でした。

「やる」と言う前に、起業が決まっていた

30歳の計画を、3年前倒しで現実にした“ノリ”の決断

——実際に起業を決めたきっかけは?

白井さん:もともとは30歳くらいで一度やってみたいな、と思っていたんです。最初は個人で営業代行から始めようかな、くらいで。それが、信頼している先輩から「最近仲良くしている会社があるよ」と紹介されて。起業の相談に行ったところ「君、どうするの?やるの?」みたいな話になって、そのままの勢いで気づいたら1ヶ月後にはサラリーマンを辞め、法人登記していましたそんなスタートでしたね。

僕、けっこうノリで決断しちゃうタイプなんですよ。でも、その勢いがあったから、30歳の計画が3年前倒しで現実になった。

なぜ「学生インターン事業」なのか

一人の人生が変わる“環境”を、自分の手でつくりたい

——営業代行だけでなく、学生インターンにこだわる理由は?

白井さん:根っこにあるのは、学生時代のインターンが自分の人生を変えたという強烈な実感です。だからこそ、あの時自分を救ってくれたこの環境を、今の時代にこそ無くしてはいけない——。当時自分を変えてくれた環境への恩返しでもあり、次は自分がそういう場所を次世代につくりたいという使命感が強いんです。

最初は個人で営業代行をやろうと思っていましたが、学生たちを見ていると「この環境があったから、今の自分があるんだ」と再確認できる瞬間があって。一人の人生を本気で変えられる環境って、今そんなに多くないと思うんですよ。だからこそ、それを自分の手でつくりたい。それが事業をやる一番の理由です。

学生たちも最初は「白井さんに惹かれて」という子もいますが、多いのは「就活で成功したい」「今まで本気で努力したことがないから、夢中になれるものを見つけたい」という子たち。そんな彼らがここで変わり、成長していく姿を見るのが何よりの喜びなんです。

目指すは「日本一のインターン事業」

想定を超えて増え続ける組織。今期1億から、その先へ

——今後の展望を、組織と数字の両面で聞かせてください。

白井さん:組織は、正直思っていたより急拡大しています。まだ半年なのに学生がどんどん増えていて、今期の終わりには100人、200人くらいいくかもしれない。昔は「100人いけたらいいな」くらいの想定だったんですけど、もう何人になるか読めない(笑)。

ここまで来るなら、「日本で一番大きいインターン事業」にしたいな、という気持ちが芽生えています。数字でいうと、まずは1期目の今期で1億。そこから、ゆくゆくは何十億と伸ばしていけたらと思っています。役員も、強い人を口説いて、まずは一人増やしたいですね。

一緒に働きたいのは「めちゃくちゃ、いいやつ」

スキルより人柄。マネジメントで何かを成し遂げた人を求めて

——どんな人と一緒に働きたいですか?

白井さん:一番大事なのは、仕事ができるかどうかより、「めちゃくちゃいいやつかどうか」なんです。抽象的なんですけど、人柄をすごく大事にしたい。そのうえで、マネジメント経験があって、そこで何かを成し遂げてきた人がいてくれたら、めちゃめちゃ嬉しいですね。

学生たちには、まずは外の世界に出てほしいとも思っていて。いつかゆくゆく、戻ってきてくれたら嬉しいな、という感覚です。

読者へのメッセージ——「悩む前に、やってみろ」

やらなかった後悔より、やった後悔を

——成長したいけれど、一歩踏み出すのが怖い。そんな読者に、メッセージをお願いします。

白井さん:うちの会社のビジョンが「やらない後悔をなくす社会をつくる」なんですけど、本当に伝えたいのは、やらなかった後悔より、やった後悔のほうがいい、ということです。

そもそも、やらなかったら、それが失敗だったのかすら分からない。一回きりの人生で、最後に「あれもやりたかった、これもやりたかった」って思うほうが、よっぽど辛いと思うんですよ。

だから、挑戦してやってみて、それから気づけばいい。悩む前に、やってみろ。それだけですね。

会社概要

会社名:株式会社ビーメント

設立:2025年11月10日

代表:代表取締役 白井 凜太郎

事業内容:営業代行/営業職人材紹介

所在地:〒107-0061 東京都港区南青山3丁目3-3 リビエラ南青山ビル

取材・文:黒澤優一(株式会社One Rep)

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