2026.07.11ぶち上げインタビュー

ぶち上げインタビュー「水道屋、めっちゃかっこいい」——少年院・プロボクサーを経て、上下水道工事で100億企業を目指す男。株式会社鈴木設備工業・鈴木勇治さん

「水道屋、めっちゃかっこいい」——少年院・プロボクサーを経て、上下水道工事で100億企業を目指す男。株式会社鈴木設備工業・鈴木勇治さん

「水道屋、めっちゃかっこいいと思うんで」。そう言い切る鈴木勇治さんは、群馬県伊勢崎市に本社を置く株式会社鈴木設備工業の代表取締役だ。同社は上下水道工事を中心に、給排水・衛生設備工事や土木工事などを手がけ、群馬・埼玉・栃木の3県で事業を展開している。 以下、鈴木さん。 中学時代に暴走族へ加わり、16歳で少年院へ。出所後は大工を経てプロボクサーの道に進み、20歳

この記事の要点

  • 01その後、上下水道工事の世界に飛び込み、個人事業から法人化、そして今、年商100億円企業を目標に掲げて突き進んでいる。
  • 02そのため、運転免許を取得するまでの5年間でボクシングである程度結果が出なければ辞めようと決めていました。
  • 03——33歳の頃から現場中心から経営・営業中心にシフトされたと思いますが、決め手は何だったんですか?

※ 人生ぶち上げch編集部が本文をもとに整理した独自の要約です。

「水道屋、めっちゃかっこいいと思うんで」。そう言い切る鈴木勇治さんは、群馬県伊勢崎市に本社を置く株式会社鈴木設備工業の代表取締役だ。同社は上下水道工事を中心に、給排水・衛生設備工事や土木工事などを手がけ、群馬・埼玉・栃木の3県で事業を展開している。

以下、鈴木さん。

中学時代に暴走族へ加わり、16歳で少年院へ。出所後は大工を経てプロボクサーの道に進み、20歳でデビュー、23歳で引退。その後、上下水道工事の世界に飛び込み、個人事業から法人化、そして今、年商100億円企業を目標に掲げて突き進んでいる。

「3Kと言われがちな仕事」のイメージを変えたいその一心で、鈴木さんは自らの半生をSNSでもリアルに発信し続けている。今回はその半生と、経営者としての軸について伺った。

会社名:株式会社鈴木設備工業

役職:代表取締役

氏名:鈴木勇治(すずき ゆうじ)

群馬・埼玉・栃木を支える“生活のライフライン”

上下水道工事から土木、リフォームまで

——まず、鈴木設備工業様の事業内容を教えてください。

鈴木さん:上下水道工事がメインですね。地域の造成地や分譲地の上水道・下水道工事を、群馬・埼玉・栃木の3県で手がけています。社員は25名、パートナーの職人さんも含めると、毎日35〜40人くらいの規模で現場が動いている感じです。本社は群馬にあって、埼玉と栃木には支店があります。今後は上下水道工事に特化しながら県外展開や公共工事にも力を入れて、100億企業を目指していきたいと思ってます。

ドッジボールも柔道も野球も、負けず嫌いだった少年時代

活発だった幼少期、一転して迎えた中学時代

——幼少期や学生時代はどんな性格でしたか?

鈴木さん:幼少期は結構活発で、ドッジボールは強かったですね。柔道も初心者から始めて県大会で準優勝したり、野球でも四番を打ったり。とにかく運動神経は良かったと思います。勉強も小学校の頃はそこそこできて、あんまり勉強しなくても優秀だったんですけど、中学に入ってから一切勉強しなくなりましたね。どちらかというとスポーツというより、遊びに専念してた感じです。そこから中学でグレて、ヤンキーになりました。

16歳、少年院へ。「自由がない」ことのきつさ

暴走族、無免許運転、そして半年間の少年院生活

——16歳で少年院に入られたそうですが、どんな経緯だったんですか?

鈴木さん:中学時代から友人と暴走族を立ち上げて、補導もちょこちょこされてました。中学卒業してすぐ、無免許でバイクに乗ってて警察官をはねてしまって。最初は鑑別所に1ヶ月くらい。その半年後にまた逮捕されて、今度は半年間の少年院に行きました。少年院の生活自体はつらくはなかったんですけど、同年代が多かったので友達みたいになったりもして。ただ規律が厳しくて、私語が一切ダメだったんですよ。それが一番きつかったですね。自由がないっていうのが。家族は先祖代々真面目な家系なので、みんな悲しんでいたと思いますけど、見放さずにずっと寄り添ってくれました。

プロボクサーとして懸けた4年間

大工から一転、20歳でのプロデビューと23歳での引退

——少年院を出てからプロボクサーになるまでの経緯を教えてください。

鈴木さん:出所後、17歳で上京して保護観察がついた状態で大工の仕事をしてました。1年くらいで群馬に戻って、今度は木造の大工を半年くらい。でもやっぱり違うなと思って、17歳の時に近くにあったボクシングジムに遊びで通っていたのを思い出して、真剣にやってみようと再上京しました。18歳から半年間の練習でプロライセンスを取って、20歳でデビュー。減量が一番きつくて、1ヶ月で10キロくらい落とすこともありました。23歳で引退したのは、当時は運転免許が取得できず、群馬では仕事をするにも生活するにも厳しい状況でした。そのため、運転免許を取得するまでの5年間でボクシングである程度結果が出なければ辞めようと決めていました。

学歴がなくても、資格で戦える仕事を

建設業の中でも「勉強が活きる」上下水道を選んだ理由

——ボクシング引退後、上下水道工事の仕事を選んだ背景を教えてください。

鈴木さん:少年院にも行って学歴もないので、できることは建設業を中心にかなり限られていました。ただ自分は元々勉強ができたタイプだったので、足場屋や鉄骨屋みたいな仕事より、資格を取って勉強を活かせる仕事に行きたいなと思っていて。そんな時にたまたま設備系、水道関係が建設業の中でも勉強力が強い分野だと知って、この道を選びました。

「きつい」と思ったことは一度もない

個人事業主から法人化までの日々

——個人事業主から法人化するまでの間、一番苦しかった時期はありましたか?

鈴木さん:正直、きついと感じたことはあまりなかったです。独立してからはひたすら現場に出て、年間360日働いてましたけど、毎日必死だったので。もう、やるしかないんで。資格の勉強も、取れば仕事が増えるとか、何ができるようになるとか目的が明確だったので頑張れました。逆に何の役に立つかわからないものだと、頑張れないと思うんですよね。

「水道屋、めっちゃかっこいいと思うんで」

ブルーカラーの仕事のイメージを変えたいという想い

——「ブルーカラーの仕事の魅力をもっと伝えたい」という思いがあるそうですが、そのきっかけを教えてください。

鈴木さん:世間的に建設業とか水道工事って、三Kって言われてすごい下に見られがちじゃないですか。まあ底辺の仕事みたいに思われることもある。でも自分としては、この水道屋という仕事を「めっちゃかっこいい」と思ってるので、イメージを上げたいっていうのが自分のミッションなんです。従業員も増えてきて、みんな家族がいるので、「あんな会社で働いてるのか」って思われるのが嫌で。自分が会社を作って、ここで働いてくれる人が増えてきた以上は、「あの仕事、かっこいいよね」って思ってもらえる会社にしたいなと強く思うようになりました。

33歳、現場から経営へ

限界を感じて下した決断

——33歳の頃から現場中心から経営・営業中心にシフトされたと思いますが、決め手は何だったんですか?

鈴木さん:自分が現場に出続けていると、やっぱり限界を感じたんです。そこからさらに上に行きたいなら、何かを変えなきゃダメだと思って、思い切って現場から離れてみました。ただ、現場は本当に楽しかったので、正直今でも現場が好きですね。

リアルを出すから、ファンになってもらえる

SNS発信の理由と、採用・経営で大切にしていること

——InstagramやTikTok、YouTubeでご自身の生い立ちや働き方を発信されていますが、その理由を教えてください。

鈴木さん:今の時代、綺麗なところだけじゃなくてリアルを発信できるのが強いと思ってるんです。ドキュメンタリーっぽく全部出すことで、ファンになってもらえる。自分は別に隠すこともないし、それくらい仕事に向き合ってるので、そのまま出してます。採用で大事にしてるのは人間性ですね。挨拶ができる、約束を守る、礼儀正しいっていうのは大事にしたい。経営者として絶対にぶらしちゃいけない軸は、誠実さだと思ってます。

継続だけが、自分の武器

100億企業という目標と、視聴者へのメッセージ

——今後、会社をどう成長させていきたいですか。また、少年院を経験するなど波乱万丈な人生を歩まれてきた鈴木さんから、一歩踏み出せない人へメッセージをお願いします。

鈴木さん:まずは100億企業を目指したいです。今は群馬県中心にやっている上下水道工事を、上下水道工事に特化しながら県外展開したり、公共工事にも力を入れていきたい。これからインフラの更新需要はすごく出てくると思うので、そこの第一人者になっていきたいですね。続けられる原動力は、目的が100億企業を目指すことだと決まっているので、それが一番の近道だと思って続けているだけです。継続することが、自分の強みだと思ってます。

一歩踏み出せない人には、いきなり大きいことをやろうとしなくていいと伝えたいです。ちょっと気になることがあれば、まずやってみる。それで続けられそうなら続ければいいし、合わなかったらすぐやめたっていい。やめたからって「自分はダメな人間だ」なんて思わなくていいんです。いろいろ試して、自分に合うことを探して、それを続ければいい。とにかく、何かやってみることですよね。

会社名:株式会社鈴木設備工業

設立:2016年4月 個人事業として鈴木設備工業設立/2019年4月 株式会社化

代表:代表取締役 鈴木勇治

事業内容:上下水道工事、給排水・衛生設備工事、防災設備工事、各種配管工事、浄化槽工事、土木工事、空調設備工事、建材販売、リフォーム工事

所在地:〒379-2222 群馬県伊勢崎市田部井町2-1268-3(本社) 埼玉支店・栃木支店あり

取材・文:佐藤大遥(株式会社 One Rep)

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