2026.06.23ぶち上げインタビュー

ぶち上げインタビュー「最年少で上場し、日本を代表する会社をつくる」——広告業界の常識を書き換える21歳起業家。Kvasir Works株式会社 代表取締役 鶴田一朗さん

「最年少で上場し、日本を代表する会社をつくる」——広告業界の常識を書き換える21歳起業家。Kvasir Works株式会社 代表取締役 鶴田一朗さん

挑戦に、失敗はつきものだ。けれど、失敗を理由に立ち止まらない人だけが、次の景色を見ることができる。

この記事の要点

  • 01ChatWork創業者・山本敏行さんからの出資を受けて法人化し、いまでは「一番弟子」と呼ばれるまでになった、21歳の経営者だ。
  • 02「最年少で上場し、日本を代表する会社をつくる」 創業当初から変わらない目標を掲げる鶴田さんに、これまでの歩み、事業にかける想い、そしてこれから描く未来について聞いた。
  • 03鶴田さん:描いているところで言うと、「最年少で上場する」というのは、もう創業時からずっと言っていて、そこは変わらず一つの目標に置いています。

※ 人生ぶち上げch編集部が本文をもとに整理した独自の要約です。

挑戦に、失敗はつきものだ。けれど、失敗を理由に立ち止まらない人だけが、次の景色を見ることができる。

Kvasir Works株式会社は、成果報酬型広告プラットフォーム「Kvasir Ads」をはじめ、SNS広告、デジタル広告、インフルエンサーマーケティングなどを展開するマーケティングカンパニーだ。

率いるのは、代表取締役社長の鶴田一朗さん。兵庫県神戸市に生まれ、中学で一度は勉強から離れ、N高でビジネスに出会い、高校在学中の2023年2月に起業。ChatWork創業者・山本敏行さんからの出資を受けて法人化し、いまでは「一番弟子」と呼ばれるまでになった、21歳の経営者だ。

「最年少で上場し、日本を代表する会社をつくる」

創業当初から変わらない目標を掲げる鶴田さんに、これまでの歩み、事業にかける想い、そしてこれから描く未来について聞いた。

一歩を踏み出せずにいる人の背中を押す、等身大でまっすぐな言葉が詰まったインタビューだ。

【プロフィール】

会社名:Kvasir Works株式会社

役職:代表取締役社長

氏名:鶴田一朗

「広告主とメディアを、成果報酬でつなぐ」——いま走らせている事業

自社ASP「Kvasir Ads」を起点に広がる複数事業

——まずは、いまのメイン事業について教えてください。

鶴田さん:自社ASPのプラットフォームを運営しています。簡単に言うと、広告主が「出稿したい」とうちのプラットフォームに出稿してくれて、メディアやインフルエンサー、アフィリエイターさんが登録してくれる。その方々がSNSやサイトでPRして、そこから商材が購入されたら、成果報酬として広告主さんからお金をいただく、というモデルです。

そこを起点に、インフルエンサーマーケティングや、広告の自社運用なんかも複数手がけています。Z世代向けのマーケティングが軸で、特に採用や美容まわりに強いですね。この経営モデルのいいところは、ストック型の収入があること。継続案件が多いので、どんどん積み上がっていくんです。

「賢いと思っていた小学生が、急に勉強できなくなった」——転機としての中学・高校時代

すべての始まりは、神戸から東京へ

——幼少期や学生時代のことからうかがえますか。どんなお子さんでしたか?

鶴田さん:学生時代は、好奇心旺盛なほうだったと思います。小学校くらいまでは結構しっかり勉強もできて、バスケ、サッカー、バレーと球技系もいろいろやっていました。自分ではめちゃくちゃ賢いなと、小学生のときから思っていたくらいで。

出身は兵庫県の神戸市なんですけど、中学から急に勉強ができなくなってきたんです。あんなにできていたのに、「勉強面白くないな」というところから始まって。当時バスケ部だったんですが、怪我をして入院したタイミングくらいから、学校に行ったり行かなかったりという生活を送っていました。

——そこから、人生の転機があったとうかがいました。

鶴田さん:はい。その後、N高に進学したんですけど、そこが結構大きな転機でした。起業やビジネスが面白そうだなというところから、自分でSNSとか、ビジネスになるきっかけのことをいろいろ始めて。そこから会社を起業して、という流れですね。

N高は通信なのでオンラインで全部やって、たまに通学する感じでした。「起業部」や「投資部」みたいなコミュニティがあって、僕はその一個下の、アントレプレナー系の部活に入っていたんです。週一くらいで集まって、「ビジネスとは何か」を教わりながら、自分のやりたい事業を最終的にプレゼンしていく。基礎基本のところから教えてもらっていました。授業のほうは単位だけ取って、やりたいことは自分でやる、という学生時代でしたね。

「高校生社長という響きが、かっこよかった」——在学中の起業という決断

SNSとアフィリエイトで掴んだ、最初の手応え

——高校時代は、どんなSNSを発信されていたんですか?

鶴田さん:自分が起業するまでの道のりみたいなものとか、あとはアフィリエイトもやっていたので、美容系の商材をいろんなメディアをつくって発信していました。顔出しは全くせず、属性のないアカウントで商品をPRしていく感じです。フォロワーは数千人くらいなので、めちゃくちゃ多いわけではないんですけど、ぼちぼち。高校生としては、普通の人よりは収入もありましたね。

——そして、高校在学中に起業されます。何か意思決定の裏側があったんですか?

鶴田さん:もう、「高校生社長」っていう肩書き、響きがかっこいいなと思っていたんです。どうしても在学中に起業したくて、駆け込みじゃないですけど、卒業前の2023年2月に起業しました。

もともと普通の社会人生活が向いてなさそうだなというのは、中学くらいから思い始めていて。朝起きて会社に行って、しかも収入も全然もらえない、というのがきついなと。だから別の形をいろいろ考えていたところで、同い年でめちゃくちゃ稼いでいる人がいて、その人から刺激を受けたんです。こういう働き方、めっちゃいいなと。そこからだんだん興味を持っていきました。

うちの両親は会社を持っているわけではなく、サラリーマンとパートで。逆にそこを反面教師にしたところはありますね。ただ、家庭は割と自由で、「起業する」と言っても「自分のやりたいことならいいんじゃない」という感じでやらせてくれました。

「最初は、マジでやばいやつだと思われていた」——ChatWork創業者・山本敏行さんとの出会い

出資の決め手は、「素直さ」だった

——法人化のきっかけとなった、山本敏行さんとの出会いについて教えてください。

鶴田さん:山本さんが学生向けにコミュニティをやっていらっしゃって、そのほぼ初期メンバーくらいのタイミングで入らせてもらったんです。Facebookでたまたま投稿を見かけて、なぜか共通の知り合いが繋がっていて、そこからの紹介で。

毎週一回ミーティングがあったので、毎回それに出るようにして、イベントがあればリアルでも会いに行って、というのを続けていました。高校生である程度の売上をつくっていたので、「面白い子がいる」ということで出資してもらった、という背景ですね。

——山本さんからは、どんなふうに見られていたんでしょうか。

鶴田さん:最初の印象は、「マジでやばいやつだと思ってた」と、いまでもずっといじられます(笑)。結構時間に遅れて行ったりしていたので。でも、稼いでいるのは事実だったので、そこを面白いなと思ってもらえて。おかげさまで右肩上がりで成長できているので、いまでは「一番弟子」くらいの感じで、褒めていただいています。

決め手としてよく言われるのは、やっぱり「素直さ」ですね。何でも鵜呑みにするんじゃなくて、自分でも考えるけど、言われたらちゃんと実行する。「東京の大学に行ったほうがいいよ」というのも山本さんのアドバイスで動いたことなんです。山本さんには、本当に人生を変えてもらったなという感じですね。

「やればやる分だけ、もらえる」——組織と、高還元というカルチャー

見た目はスマート、中身はゴリゴリの営業マン

——組織は、どのくらいの規模なんですか?

鶴田さん:いま全体で45名ほど。ただ、コアメンバーは10名くらいでやっていて、ほとんどが業務委託です。結構「やれば、やる分だけもらえる」という高還元の仕組みにしているので、稼いでいる人も多くて。コアメンバーで統括レベルになると、1年くらいで月100万くらいまでいく人もいます。

メンバーはほぼ20代で、コアメンバーは全員20代。なんなら10代もいるんです。見た目はスマートで爽やかな人が多いんですけど、中身はゴリゴリの営業マン、という感じですね。いまは経験者を中心に、営業メンバーや、バックオフィスで支えてくれる方を募集しています。

「偏差値は、最低ラインの2、30台だった」——一番つらかった経験

できない自分と、入金が入らない現実

——21年間生きてこられて、一番つらかったエピソードはどんなものでしたか。

鶴田さん:いっぱいあるんですけど、わかりやすいので言うと、勉強が本当にどんどんできなくなったことですね。高校時代は、ドラゴン桜に影響を受けて「東大みたいなすごい大学に行けたらかっこいいな」と考えたこともあったんです。でも現実は全然で、勉強しても成績はなかなか伸びず、偏差値は20〜30台でした。今振り返ると、勉強はかなり苦手なタイプだったと思います。

あとは起業してからだと、やっぱり入金が入らない、お金で困るという経験ですね。すごく悔しいというか、困ったなという思いは結構ありました。

「最年少で上場し、日本を代表する会社を」——描いている未来

ロールモデルは、サイバーエージェント・藤田晋さん

——今後のビジョンについて、どんなものを描いていらっしゃいますか。

鶴田さん:描いているところで言うと、「最年少で上場する」というのは、もう創業時からずっと言っていて、そこは変わらず一つの目標に置いています。そこから、いまから5年後までに売上100億を達成すること。そして大きく掲げているのが、「日本を代表するような会社をつくる」というところです。

ロールモデルは、やっぱりサイバーエージェントの藤田晋社長。めちゃくちゃ好きで、本もたくさん買って読んでいます。藤田さんも最年少で上場されて、いまもすごく伸ばされている。すごくロールモデルにしている経営者の一人です。最年少で上場したら、社会的インパクトも大きいだろうなというところで、ずっとそこは思っていますね。

——新規事業も、どんどん仕掛けていくフェーズだとうかがいました。

鶴田さん:新規事業はすごくつくっていきたいフェーズで、どんどんグローバルにも展開していきたいと思っています。M&Aの話も結構いただくので、そこもやっていきたいなと。興味があるところで言うと、D2Cや、学生・主婦向けのポイントサイトみたいなものも、いままさに動いている感じですね。事業はガンガンやりたいです。

「死ぬこと以外は、かすり傷」——挑戦をためらう人へ

まず、小さなことから始めてみる

——一歩踏み出すのが怖い、失敗したらどうしようと、くすぶっている若い人も多いと思います。そういう方へのメッセージをいただけますか。

鶴田さん:やっぱり、挑戦するときに失敗はつきものだと思うんです。「怖いな」と思うかもしれないですけど、自分も一歩挑戦してみて、すごく世界が変わっていったので。まず、何か小さいことからでも始めてみるというのが、すごく大事だなと思います。

「死ぬこと以外はかすり傷」みたいな言葉、よく使われると思うんですけど、本当にその通りだと思うので。やりたいことがあったら、迷わず行動するのがいいかなと思います。

会社概要

会社名:Kvasir Works株式会社

設立:2023年2月

代表:鶴田一朗(代表取締役社長)

事業内容:成果報酬型広告プラットフォーム「Kvasir Ads」を中心に、デジタル広告運用、インフルエンサーマーケティング、自社で培った広告運用力や集客力を活かした新規事業開発などを手がけるマーケティングカンパニー。

所在地:東京都渋谷区(本社:東京都墨田区)

取材・文:黒澤優一(株式会社One Rep)

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