2026.07.31ぶち上げインタビュー

ぶち上げインタビュー「店舗内装といえば、ハリマショウジ」と言われたい――FC本部と並走する内装会社、株式会社播磨商事・播磨龍樹さん

「店舗内装といえば、ハリマショウジ」と言われたい――FC本部と並走する内装会社、株式会社播磨商事・播磨龍樹さん

「無理だったら、何度でもやり直せばいい」 株式会社播磨商事は、FC本部に特化した店舗内装事業を展開する会社だ。 代表を務めるのは、播磨龍樹(はりま・りゅうき)さん。 若くして会社を立ち上げ、現在はFC本部の継続的な出店を支援する、独自のポジションを築いている。 生まれて間もなく家族とともにタイへ渡り、幼少期の約4年間を海外で過ごした。帰国後はサッカーに打ち込

この記事の要点

  • 01遠回りの末に内装の世界へたどり着き、現在はFC本部とともに多店舗展開を支える播磨さんに、これまでの歩みや会社の強み、そしてこれから目指す未来について伺った。
  • 02「何者かになるきっかけをつくりたい」と考えていた頃、スペインで1カ月間野宿をする企画に挑戦しました。
  • 03それぞれが苦手なことを無理に克服するだけではなく、一つでも強みを持つ人が集まり、互いに補い合える組織にしたいと思っています。

※ 人生ぶち上げch編集部が本文をもとに整理した独自の要約です。

「無理だったら、何度でもやり直せばいい」 株式会社播磨商事は、FC本部に特化した店舗内装事業を展開する会社だ。

代表を務めるのは、播磨龍樹(はりま・りゅうき)さん。

若くして会社を立ち上げ、現在はFC本部の継続的な出店を支援する、独自のポジションを築いている。 生まれて間もなく家族とともにタイへ渡り、幼少期の約4年間を海外で過ごした。帰国後はサッカーに打ち込みながら、人間関係に悩んだ学生時代を経験する。

大学入学後には、知人から紹介されたビジネスにのめり込み、借金を抱えた。北新地の黒服や保険営業など、さまざまな仕事をしながら返済し、その後はYouTuberのマネージャーとして、華やかな世界の内側にも触れた。しかし、そこで抱いたのは、「人の力ではなく、自分自身の力で稼げる人間になりたい」という思いだった。 遠回りの末に内装の世界へたどり着き、現在はFC本部とともに多店舗展開を支える播磨さんに、これまでの歩みや会社の強み、そしてこれから目指す未来について伺った。以下、播磨さん。 ――――――――――

【プロフィール】

会社名:株式会社播磨商事

役職:代表取締役

氏名:播磨 龍樹(はりま・りゅうき)


FC本部と「並走する」――播磨商事という内装会社

――まず、現在の事業内容を教えてください。

播磨さん:株式会社播磨商事では、FC本部に特化した店舗内装事業を行っています。いわゆる内装会社ですが、単に工事を請け負うだけではありません。僕たちが大切にしているのは、FC本部と一緒に並走しながら、出店に関わる業務負担を減らしていくことです。店舗を継続的に出店していくFC本部では、物件ごとに施工会社を探したり、見積もりや工期を調整したり、施工品質を確認したりと、多くの業務が発生します。そうした業務を僕たちが一括して支援することで、本部の担当者の方が本来の業務に集中できる体制をつくっています。

――「並走する内装会社」というのは、一般的な内装会社とは少し違う形ですね。

播磨さん:そうですね。単発で一店舗の工事を受けて終わるのではなく、FC展開している企業さんと長く関係を築き、出店が続く限り一緒に走っていくイメージです。あるFC本部さんとは、約30店舗の段階からお付き合いが始まり、現在では約140店舗までの拡大を一緒に支援させていただいています。店舗数が増えても、施工品質や価格、工期にばらつきが出ないようにすることが、僕たちの役割だと考えています。


「サイト上の名刺」と、内装業界の管理を変えるアプリ

――店舗内装以外の事業にも取り組まれているそうですね。

播磨さん:Webサイトの制作事業も行っています。建築業界では、実績や技術力があっても、自社のWebサイトを持っていない会社がまだまだ多いんです。紹介で仕事が回っているうちは問題がないかもしれませんが、新しい取引先が会社名を検索したときに情報が何も出てこないと、信用面で機会を逃してしまうこともあります。そこで、「サイト上の名刺をつくりませんか」という形で、建築会社向けのWebサイトを提供しています。また、現在は内装会社向けの案件管理アプリの開発にも取り組んでいます。僕自身、営業や人との関係づくりは得意ですが、数字や細かい事務管理は得意ではありません。内装業界では、案件ごとの売上や原価、利益、工程、請求状況などの管理に悩んでいる会社が多いと思います。そうした課題を、現場で働く人でも簡単に扱える仕組みによって解決したいと考えています。 ――――――――――

生まれてすぐ、タイへ――「とりあえずやってみる」性格の原点

――幼少期は、どのような環境で育ったのでしょうか。

播磨さん:僕は生まれて間もなくタイに行き、4年ほど暮らしていました。当時から家族同然の付き合いをしていた友人がいて、今も会社を一緒に支えてくれています。現地では、言葉もほとんど話せない状態でインターナショナルスクールに通っていたので、うまくなじめなかったり、嫌な思いをしたりすることもありました。その後、日本へ戻ってきました。家庭は比較的自由で、何をしても前向きに応援してくれる環境でした。その影響もあって、僕は深く考えるよりも先に、まず行動する性格になったのだと思います。昔から明確な将来の夢があったわけではありません。面白そうだと思ったことや、やってみたいと思ったことには、とにかく挑戦していました。 ――――――――――

弱小サッカー部と、失った仲間――人の目を気にしていた学生時代

――学生時代に、つらかった経験はありますか。

播磨さん:小学校から高校まで、ずっとサッカーをしていました。中学校のサッカー部は、同学年が11人しかいないような小さなチームでした。一方、高校は全国クラスの強豪校で、僕はずっとCチームでした。サッカーそのものよりも、当時つらかったのは人間関係だったと思います。学校ではいじられることが多く、周囲から嫌われたくないという気持ちが強くありました。自分がどうしたいかよりも、人からどう見られているかばかりを気にしていましたね。

――特に印象に残っている出来事はありますか。

播磨さん:僕は、寝たら嫌なことを忘れてしまうタイプなので、つらかった記憶はあまり残っていないんです。ただ、中学校最後の大会が終わった数日後、いつも一緒に帰っていた仲の良い友人の一人が、事故で亡くなりました。その出来事は、今でも忘れられません。


借金、営業、そして華やかな世界――遠回りした二十代前半

――大学時代は、どのように過ごしていましたか。

播磨さん:僕はサッカーばかりしてきたので、勉強や進学に明確な目的があったわけではありません。周りの流れに乗るような形で、大学へ進学しました。大学一年生の頃に、知人から紹介されたビジネスにのめり込み、結果的に借金を抱えました。家族にもなかなか言えず、北新地で黒服をしたり、保険の営業をしたりしながら返済していました。今振り返れば、知識も経験もない中で、簡単に判断してしまったことが原因です。ただ、その経験から、お金を稼ぐことの大変さや、自分の選択に責任を持つことを学びました。

――そこから、どのように現在の仕事につながったのでしょうか。

播磨さん:借金を返していた時期に、YouTuberのマネージャーをしないかと声をかけてもらいました。そこからマネージャーとして、さまざまなYouTuberやインフルエンサーの方と関わるようになりました。一般的に見ると、すごく華やかな世界だったと思います。


スペインでの野宿と、「ついていきます」の一言

――華やかな世界にいながら、どのようなことを感じていましたか。

播磨さん:周りには、知名度も実績もあるすごい人たちがいました。ただ、僕自身が評価されているというより、「あの人とつながっている播磨」として見られている感覚が強かったんです。自分に会いたいのではなく、僕の先にいる人を紹介してほしいと言われることもありました。それが嫌だったというより、「自分自身には何があるんだろう」と考えるようになりました。人とのつながりに頼るだけではなく、自分の力で価値を生み出し、地に足をつけて稼げる人間になりたいと思ったんです。「何者かになるきっかけをつくりたい」と考えていた頃、スペインで1カ月間野宿をする企画に挑戦しました。その旅の中で、バルセロナでサッカーをしていた先輩と出会いました。自分がこれから何かに挑戦したいと話したところ、愛媛で不動産関係の仕事をされている方を紹介してもらったんです。その方は、現在でも僕にとって大切な恩師です。

日本に帰ってすぐ、その方に会いに行きました。不動産を多く所有されている方で、僕は「何でもやるので、ついていかせてください」と伝えました。すると、「それなら、所有している物件の清掃からやってみないか」と声をかけていただきました。それまで行っていたSNS関係の仕事を辞め、物件の清掃から修業を始めました。これが、現在の事業につながる最初の一歩でした。


「なるようになった」経営者――自分と真逆の人を仲間にする

――経営者になろうと決めた、明確な瞬間はありましたか。

播磨さん:正直、最初から経営者になると明確に決めていたわけではありません。目の前の仕事を一生懸命やり、お客様から依頼をいただき、その仕事に応えることを続けているうちに、少しずつ会社の形になっていきました。どうやって経営者になったのかと聞かれたら、「なるようになった」というのが一番近いですね。僕は、思い立ったらすぐに動き、アクセルを踏み続けるタイプです。その一方で、細かく確認したり、リスクを冷静に考えたりすることは得意ではありません。だからこそ、周りには僕とは違う、慎重で冷静な人たちがいて、僕や会社を支えてくれています。本当に感謝しています。

――現在は、どのくらいの規模の組織なのでしょうか。

播磨さん:業務委託の方や施工管理、現場の職人さんを含めると、25名を超える体制になっています。採用のほとんどは、紹介や人とのつながりから始まっています。会社の立ち上げ当初から一緒に働いてくれているのは、タイで出会った幼少期からの友人です。彼が連絡をくれたことをきっかけに、一緒に仕事を始めました。当時はまだ会社の売上もほとんどなく、「十分な報酬を払えない」と正直に伝えました。それでも、「一緒にやろう」と言ってくれました。そこから今まで、一緒に会社をつくってきました。彼がいなければ、会社はここまで大きくなっていなかったと思います。 ――――――――――

得意なことに集中できる会社にしたい

――組織づくりで、大切にしていることはありますか。

播磨さん:世間で言われている「経営者は何でもできなければいけない」という考え方に、無理に合わせる必要はないと思っています。僕は、人と話したり、営業したり、関係性をつくったりすることが好きです。一方で、細かい事務作業や数字の管理は本当に苦手です。逆に、営業は得意ではなくても、事務や管理が得意な人もいます。それぞれが苦手なことを無理に克服するだけではなく、一つでも強みを持つ人が集まり、互いに補い合える組織にしたいと思っています。学校のテストでは全教科の合計点を見られますが、仕事では、一つの分野で突出した力を持つことも大きな価値になります。誰も一人では、すべてを完結できません。だからこそ、それぞれが得意なことに集中し、苦手な部分を支え合える会社にしたいです。 ――――――――――

4,000万円規模の工事で、1,000万円の赤字――経営者として最も苦しかった経験

――経営者になってから、最も大変だった出来事を教えてください。

播磨さん:高校時代の友人が、大阪から上京して一緒に働いてくれていた時期がありました。その頃、僕の経験不足や管理不足によって、約4,000万円規模の工事で、約1,000万円の赤字を出してしまったことがあります。会社として非常に厳しい状況になり、そのタイミングで、一緒に働いてくれていた友人にも会社を離れてもらわなければなりませんでした。自分を信じて大阪から来てくれた人に、その決断を伝えなければならなかったことは、本当に苦しかったです。今振り返っても、自分の力不足だったと思います。ただ、その経験を通じて、売上をつくることだけではなく、原価や工程、契約、現場管理を徹底することの重要性を学びました。


「店舗内装といえば、播磨商事」――業界で唯一無二の存在を目指す

――これから、会社をどのような方向へ導いていきたいですか。

播磨さん:店舗内装の業界で、唯一無二の会社になりたいです。店舗内装で困ったときに、「播磨商事に相談しよう」と、自然に名前が出てくる会社を目指しています。「店舗内装といえば、播磨商事やんな」――そう言ってもらえるくらいの存在になりたいです。僕が店舗内装を本格的に始めるきっかけになった、尊敬している業界の先輩がいます。約2年前に、僕から直接連絡をして、仕事を学ばせていただきました。今でも心から尊敬しています。その方から学んだことを大切にしながら、いつか自分たちなりの方法で、業界を代表する会社に成長したいと思っています。

――現在、会社が抱えている課題は何でしょうか。

播磨さん:課題はたくさんあります。採用や人材育成、業務ルール、案件管理、バックオフィスなど、まだまだ整えなければならない部分があります。そして何より、僕自身が経営者として成長しなければいけません。今の会社が成り立っているのは、僕一人の力ではなく、周りのメンバーが支えてくれているからです。これまでは、紹介や人とのご縁を中心に会社を成長させてきました。これからは、社内体制の強化や人材育成に、さらに力を入れていきたいと考えています。施工管理や内装工事の経験がある方にも、ぜひ仲間になってもらいたいですね。まずは、「播磨ってどんな人だろう」と思ったときに、「店舗内装をやっている人」と知ってもらう。そこから少しずつ、「店舗内装なら播磨商事」と言ってもらえる存在を目指していきます。 ――――――――――

一歩目が、いちばん難しい――挑戦を迷っている人へ

――最後に、一歩を踏み出せずにいる読者へ、メッセージをお願いします。

播磨さん:僕自身もまだまだ未熟なので、偉そうなことは言えません。ただ、実際に一歩を踏み出してみると、考えていたよりも何とかなることは多いと思っています。何かを始めるときは、最初の一歩がいちばん難しい。失敗するかもしれないし、心配になることもたくさんあります。それでも、一度挑戦してみて、うまくいかなければ、やり方を変えてもう一度挑戦すればいい。無理だったら、何度でもやり直せばいいと思います。僕もこれまで、たくさん遠回りをしてきました。それでも、失敗した経験や悩んだ時間が、今の自分や会社につながっています。挑戦している皆さんと一緒に、僕自身もこれから成長していきたいです。


遠回りや挫折を経験しながらも、播磨さんは、そのたびに新しい一歩を踏み出してきた。思い立ったら真っすぐに行動し、自分に足りない部分は、異なる強みを持つ仲間と補い合う。一人ひとりの得意分野を生かしながら、FC本部の多店舗展開を支える播磨商事の姿は、播磨さん自身の生き方とも重なる。目指すのは、「店舗内装といえば、播磨商事」と言われる存在になること。人とのつながりを大切にしながら、店舗内装業界で唯一無二のポジションを目指す播磨商事の挑戦は、これからも続いていく。 ――――――――――

会社概要

会社名:株式会社播磨商事

代表取締役:播磨 龍樹

事業内容:FC本部向け店舗内装工事、建築会社向けWebサイト制作、内装業界向け案件管理アプリ開発


取材:河本龍真 文:佐藤大遥(株式会社One Rep)


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