2026.07.17 / ぶち上げインタビュー
【ぶち上げインタビュー】「自分を好きになった人を、増やしていきたい」——元ウエディングプランナーが、広島でボディメイクを通じて自信を届ける男。COCOGABA・藤原侑世さん

高校球児からウエディングプランナーへ。そして広島でお客様の日常に踏み込んだパーソナルトレーナーへ。
この記事の要点
- 01「自分が輝くことより、チームとして機能することが大事」という感覚が、今のトレーナーの仕事にもつながっています。
- 02一番のコンプレックスと言っても過言ではない身体が変わることで、自分自身を好きになって、自分の人生を過ごしてほしいし、そのサポートをトレーニングというツールを使って出来れば嬉しいなと思っています。
- 03今は一人でやっていますが、同じ価値観を持ったトレーナーが集まった組織を作りたいと思っています。
※ 人生ぶち上げch編集部が本文をもとに整理した独自の要約です。
高校球児からウエディングプランナーへ。そして広島でお客様の日常に踏み込んだパーソナルトレーナーへ。
秋田県出身の藤原侑世さん(以下、藤原さん)は、6歳で母を事故で亡くし、祖父母の手で育った。小学4年から大学4年まで15年間野球を続け、中央学院大学を卒業後は「一緒に働く人」に惹かれてブライダル業界へ。6年間ウエディングプランナーとして新郎新婦様のハレの日を支えながら、式の準備中に何度も体型の悩みを相談された。アドバイスをすることで、身体が変化し喜んでくださった経験から、今の仕事を生んだ。
管理職への昇進オファーを断って退職。トレーナー会社で1年半、店長として経験を積んだのち、広島市内にプライベートジム「COCOGABA」を独立開業した。ウエディングプランナーで培った経験を活かし、結婚式を控えた新郎新婦様のボディメイクを入口に、ダイエットや増量など「お客様自身が自分自身を好きになってもらう」をコンセプトに一人ひとりと向き合い続けている。
■ プロフィール
会社名:COCOGABA
役職:(代表)
氏名:藤原 侑世(ふじわら ゆうせい)
出身:秋田県出身
COCOGABAがやっていること
毎月5組限定、一組一組と向き合うプライベートジム
——まず、COCOGABAの事業を教えてください。
藤原さん:広島市内でプライベートのパーソナルトレーニングジムを運営しています。もともとは結婚式を控えたカップルをメインターゲットにしていて、ウエディングドレスや衣装に合わせた体作りのサポートをしています。ただ最近は、健康維持やボディメイクを目的にされる方も増えてきて、幅広く受け入れています。毎月5組限定にしているのは、提供するサービスの質を高めるため。1対1、あるいはカップルで2人、1組ずつ丁寧に向き合うスタイルです。
——ウエディング×パーソナルトレーニングという組み合わせは珍しいですよね。
藤原さん:そうですね。元々ウエディングプランナーだったので、新郎新婦様の悩みを身近に見てきたんです。「ドレス試着の時に鎖骨ラインが気になった」「二の腕が写真に残りそうで不安」。そういった体型の悩みは、打ち合わせの場でも自然に出てくる。でも当時の自分はトレーナーじゃなかったから、今よりも知識は無かったので、もっと的確にサポートが出来ればもっと喜んでくれるのではないかと考えていました。
秋田の原点——6歳で失った母の記憶
「周りに助けてもらって育った」という感謝が、今の自分の軸
——藤原さんの生い立ちを聞かせてもらえますか。
藤原さん:秋田県の出身です。父親には会ったことがなくて、母子家庭で育ちました。ただ、小学校1年生から2年生に上がる前に、母が事故で亡くなって。それからは祖父母の家に引き取られて、ずっとそこで育ちました。
——6歳で、お母さんを亡くされたんですね。
藤原さん:そうです。正直、当時どれだけ理解できていたのか、今でも分からないんですよ。ただ、いつ・どこで・誰から・どんな言葉を貰ったのかを今でも明確に覚えていて、周りの方々に本当に支えてもらっていたことを改めて実感しました。だからこそ道を外れることなく育ててもらえたんだと思っています。壮絶な経験だと思われるかもしれないけど、「周りに助けてもらって育った」という感謝の気持ちの方が大きい。
13年間、グラウンドで培ったもの
野球が教えてくれた「自分の役割で、チームに貢献すること」
——野球を長くやっていたんですよね。
藤原さん:祖父が野球をやっていて、その影響で小学4年から始めました。大学4年まで続けたので、13年ですね。高校は寮生活で、かなり厳しい環境でした。大学は千葉の中央学院大学で、体育会の野球部に所属しながら一人暮らしをしていました。
——野球を通じて何が身についたと思いますか?
藤原さん:継続することへの耐性と、チームの中での役割の意識、かな。野球ってポジションがあって、全員が違う役割を持っている。「自分が輝くことより、チームとして機能することが大事」という感覚が、今のトレーナーの仕事にもつながっています。お客様の目標に対して、自分はどうサポートできるか。常にそういう視点で考えている気がします。
ブライダル業界へ——「人」に引き寄せられた就活
業界研究より、目の前の人を見て決めた
——卒業後、なぜブライダル業界を選んだんですか?
藤原さん:就活の軸が「人」だったんですよ。業界とか職種じゃなくて、一緒に働く人で会社を選ぼうと決めていて。いろんな会社の説明会や面接に行く中で、ブライダルの会社で出会った先輩方が、すごく真正面から向き合ってくれた。「この人たちと一緒に仕事がしたい」と思って選びました。
——業界研究よりも、目の前の人を見て決めた。
藤原さん:そうです。今思えば、それがよかったのかもしれないですね。「この人たちに囲まれて仕事したい」という気持ちで入ったから、楽しい時もキツイ時も仲間たちと支え合いながら過ごせました。
ウエディングプランナーとして6年間
ハレの日を支え続けた裏方の仕事、そして転機
——ウエディングプランナーの仕事は、実際どうでしたか?
藤原さん:やりがいと大変さが表裏一体の仕事でした。新郎新婦様と何度も打ち合わせを重ねて、当日の式を作り上げていく。本番が終わった瞬間の達成感は、今でも忘れられないです。6年間で300組以上と関わっていたので、充実していました。
——それでも辞めることを選んだ。
藤原さん:関東の店舗に異動して管理職になるというオファーをいただきました。ただ、今同じ店舗で働いている仲間達がもっと働きやすくなる為に管理職になりたいと思っていたので断らせていただき、トレーナーとしてお客様の日常に踏み込んでサポートをするという道を選びました。
なぜ【トレーニング】というツールを使うのか
自分の人生をもっと豊かにするための手段の一つ ——「自分自身を好きになる」というコンセプトは、いつ生まれたんですか?
藤原さん:感覚としてはウエディングプランナー時代からありました。一生に一度のハレの日を後悔しない為に結婚式だけでなく、身体の準備も進めている方が多い印象です。しかし、結婚式の直前に慌てて痩身エステや脂肪吸引に頼る方を何人も見てきた。式が終われば元に戻る、あるいは心身に無理がかかって当日のコンディションが悪くなる。「急いで変えようとすることの弊害」を痛感していたんです。
反面、適切に計画的にボディメイクを実行することで、自分が自分に誇れる状態で結婚式を迎えられる。そしたら、より一層素敵な1日として記憶と記録に残るだろうなぁとも感じていました。
結婚式を控えた新郎新婦様はどちらかといえばポジティブな気持ちを抱えている場合が多かった一方で、ジムに勤めてからの体験に来る方の8~9割は自分の体型にコンプレックスを抱えているなど、一言で言えば「今の自分が嫌い」という方が多い印象でした。一番のコンプレックスと言っても過言ではない身体が変わることで、自分自身を好きになって、自分の人生を過ごしてほしいし、そのサポートをトレーニングというツールを使って出来れば嬉しいなと思っています。
——お客様とはどんなコミュニケーションを心がけていますか?
藤原さん:体重計の表れる数字にとらわれないように、はっきりと伝えるようにしています。お客様がなぜトレーニングや食事の取り組みをしているのかの目的を忘れないように、何度も言葉で伝えることと、お客様自身しか体感できない身体の変化について問いかけ、言葉にしてもらうようにしています。
独立してからの孤独と壁
集客ゼロの日も、止まらなかった理由
——独立直後、一番きつかったことは何ですか?
藤原さん:集客です。シンプルに。それまでは会社という看板があって、勝手に人が来てくれる部分もあった。でも独立したら、自分の名前で勝負しないといけない。最初はSNSで発信しても全然見てもらえなくて、誰も来ない日もありました。
——そこでどう乗り越えたんですか?
藤原さん:「続けること」しかなかったですね。SNSの発信も自分で決めたペースで更新をし続ける。それだけでなく自分の脚でも動いて人に会ったり、飛び込みで営業したりを続けていたら少しずつお客様にお越しいただけるようになりました。一番の転機は口コミで、「ここ良かったよ」と友人に紹介してくれる方が出てきて。その一言一言の積み重ねで、今があります。
「見た目」より「あり方」——価値観の変化
結婚式はゴールじゃない。その先の人生の方がずっと長い。
——今、仕事を通じて一番大切にしていることは?
藤原さん:お客様に「自分自身を好きになってもらうこと」です。ボディメイクや食事管理はあくまでツール。その先に、「鏡を見るのが楽しい」「着たい服が着られる」という自信の変化が生まれてほしいんです。
——ウエディングプランナーだった頃と、価値観は変わりましたか?
藤原さん:変わったと思います。プランナーの頃は「新郎新婦様やゲストの方々が楽しめる結婚式を作ること」がゴールでした。でも今は、式が終わった後のお客様の人生を見据えてサポートしたい。結婚式はスタート地点で、その後の人生の方がずっと長い。「結婚式のためだけじゃなく、その先も続く体を一緒に作ろう」という気持ちでいます。
「広島一イケてるトレーナー集団」という夢
広島から、全国へ。自分を好きになった人を増やしていく。
——今後の展望を聞かせてください。
藤原さん:「広島一イケてるトレーナー集団」を作ることが目標です。ルックスや知識はもちろん大切な要素だとは思っていますが、それよりもトレーナー自身やお客様の人生に真正面から向き合えるという意味を含んだ「イケてる」です。今は一人でやっていますが、同じ価値観を持ったトレーナーが集まった組織を作りたいと思っています。
——COCOGABAが目指す世界観は?
藤原さん:「自分を好きになった人を増やすこと」ですね。ボディメイクというと「痩せること」とセットで語られがちなんですが、僕が本当に届けたいのはそこじゃない。体が変わることで自信が生まれて、自分のことを好きになれる。そういう体験をゆっくり、確実に積み重ねてほしい。結婚式を目指す方にも、そうでない方にも、その入口になれたらいいと思っています。
「今の自分が好きですか?」
好きな自分で人生を歩んでいきましょう。 ——最後に、読んでいる方へメッセージをお願いします。
藤原さん:人生っていつ終わりが来るか本当に分からないです。母の死を経験して、僕自身が母の亡くなった時の年齢が近づくにつれて「後悔を残したくない」という想いが強くなってきました。どこまで行っても人生の主役はあなた自身です。
今置いている環境も全てあなた自身が選択したことです。そのあなたが自身のことを「好き」と言えますか。自分自身を愛しながら毎日を過ごすことが出来れば、きっと後悔は少ないように思います。
■ 会社概要
会社名:COCOGABA
代表:藤原 侑世(ふじわら ゆうせい)
事業内容:パーソナルトレーニング(ウエディング向けボディメイク・一般ボディメイク)
所在地:広島県広島市中区三川町
取材:河本龍真 文:佐藤大遥(株式会社One Rep)
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