2026.07.25 / ぶち上げインタビュー
【ぶち上げインタビュー】「反骨心だけが、人生を変えた」——工場勤務からキャリア支援で20代の可能性を解放する男。株式会社EvolveU代表・早坂拓海さん

反骨心だけが、人生を変えた。
この記事の要点
- 011社は株式会社EvolveUで、20代未経験者に特化したキャリア支援と、企業向けの採用支援、営業代行が主な事業です。
- 02ちなみに、退職してから就職先を探したんじゃなくて、目標を先に決めてから辞めました。
- 03ただ、コロナの時期で使い道もなかったし、起業するためのお金を貯めるゲームだという目的意識があったので、心境はあまり変わらなかったですね。
※ 人生ぶち上げch編集部が本文をもとに整理した独自の要約です。
反骨心だけが、人生を変えた。
山形の工場で三交代勤務を繰り返し、「夜勤明けにゲームして寝て、また仕事に行く」日々を3年半続けた若者が今「20代未経験者の可能性を解放する」事業を走らせている。株式会社EvolveU代表取締役の早坂拓海さん(以下、早坂さん)だ。
幼少期からサッカー一筋。クラブチームの仲間とともに高校の決勝まで駆け上がりながら、プロの夢は「家庭の事情」という自分ではコントロールできない壁に阻まれた。高校卒業後は夢を持てないまま地元工場へ。しかし22歳のある日、「このままでは大卒に負ける」という恐怖が彼を突き動かした。
会社名|株式会社EvolveU 役職|代表取締役 氏名|早坂拓海(はやさか たくみ)
2社経営の全貌——キャリア支援と訪問介護、山形と東京をつなぐ軸 20代未経験者に特化した理由は、自分自身がそうだったから
——まず、現在の事業内容を教えてください。
早坂さん:今は2社を経営しています。1社は株式会社EvolveUで、20代未経験者に特化したキャリア支援と、企業向けの採用支援、営業代行が主な事業です。最近はキャリファクというキャリアアドバイザー育成プログラムも立ち上げました。もう1社は地元山形で訪問介護事業をやっています。東京の会社が3期目で、山形の会社はまだ1期目ですね。
——20代未経験者に特化しているのには、理由がありますか?
早坂さん:自分自身が高卒・工場勤務からスタートした人間なので、未経験でも環境と意思次第で変われるというのを、身をもって知っています。学歴や経歴だけで可能性を判断されてしまう人を、少しでも減らしたい。そこが根本にありますね。
サッカー一筋の幼少期——田舎の一般家庭で育った反骨心の種 「県外に出る」と決めたのは、小学生の頃だった
——幼少期はどんな環境で育ちましたか?
早坂さん:山形出身で、4人家族です。両親は経営者とかじゃなくて、どちらもサラリーマン。母が介護士、父がトラックドライバーという、田舎の一般的な家庭です。小学校くらいの頃に、幼いながらに「家にお金がないんだな」とわかった時期があって。それで中3のときに「中学を卒業したら必ず県外に出る」と決めたんです。
——サッカーはいつから始めたんですか?
早坂さん:幼稚園の頃はエレクトーンをやっていて、小学校からサッカーのクラブチームに入りました。たまたまそのチームが強くて、1個上の先輩が全国3位になるくらいのレベルでしたね。進学の基準はずっとサッカーで、高校まで完全にサッカー一本でした。
「自分でコントロールできない壁」——高校選択という最初の挫折 プロを諦めたのは、家庭の事情だった
——今でも覚えている挫折はありますか?
早坂さん:高校を選ぶところですね。県外に出たかったんですけど、家庭の事情で資金がなくて行けなかった。自分でコントロールできない要因だったのが、一番辛かったです。ある種プロを諦めたタイミングでもあったので、そこは今でも覚えています。
——でも、3年間やりきったんですよね。
早坂さん:たまたま、うちのクラブチームの仲間が集まってくれる県立の高校があって、「じゃあ俺たちでそこを強くしよう」と入りました。結果的に、高校としては25年ぶりの決勝まで行けたんです。県外には行けなかったけど、それはそれで誇りですね。
工場での3年半——人生で一番底にいた時間 夜勤明けにゲームして、また夜勤へ。それが普通だと思っていた
——高校卒業後はどうされたんですか?
早坂さん:関東の大学の練習にも参加していて、行きたい大学もあったんですけど、またお金の問題で行けなくて。親からも「地元に就職してほしい」と言われて、そこではっきりプロを諦めました。18歳で地元の工場に就職して、3年半働きましたね。
——当時の気持ちを教えてください。
早坂さん:メンタリティも何もなかったです。もう腐ってました。ずっとプロサッカー選手を目指してきて、それが叶えられなかった時に次の目標がなかった。田舎だから工場かトラックドライバーか公務員しか選択肢がないし、頭もよくなかったから工場しかなくて、とりあえず入ったという感じです。
——実際の生活はどんなものでしたか?
早坂さん:三交代勤務だったので、夜勤の時は夜中の11時から朝8時まで働いて、車で実家に帰ってきて、飯食って風呂入って寝る。夕方ごろ起きても外に出る気力もなくて、家でゲームして、また少し寝て、夜10時に起きてご飯食べてまた仕事に行く。そのループをずっと繰り返してましたね。そこの世界しか知らなかったから、それが普通だと思い込んでたんだと思います。
反骨心が爆発した日——「大卒に負けるのが怖かった」 目標を決めてから退職した。逆算した上京だった
——そこから動けたのは、なぜですか?
早坂さん:大卒に負けるのが怖かったんです、結論を言うと。サッカーをやっていた頃は、同世代の中で県内トップを走ってた。でもサッカーがなくなって、大卒の人たちが4年後に社会に出てきたら、明らかに自分が置いていかれる。それが容易に想像できて、怖かった。だから動かないとなって、退職しましたね。
——上京するのに不安はなかったですか?
早坂さん:一切なかったです。ワクワクと希望しかなかった。今が最低だと思ってたので、これからは上がるしかないという心理状態でしたね。ちなみに、退職してから就職先を探したんじゃなくて、目標を先に決めてから辞めました。起業するために営業力とお金が必要だと考えて、だから営業職に転職しようと。
時給1,200円から月収100万円へ——「量」で叩き出した実績 夢の中でもロールプレイングしていた
——上京後のキャリアを教えてください。
早坂さん:最初はコールセンターのアルバイトから始めました。時給1,200円で、上京してその月から家賃を滞納したんですけど(笑)。昼はスーパーで50円のパンを2個、夜は100円のパン1個で生活してましたね。でも半年ほど結果を出したら、社内で訪問販売の事業部が立ち上がって、そこにアサインされたんです。
——営業は初めてでしたよね。成績はどうでしたか?
早坂さん:1位でした。理由は圧倒的な量だと思います。電車の中でもロールプレイングしてましたし、家に帰ってからも1人でやってましたし。朝起きた瞬間にトークをしゃべっていることもあって、「これ病気かな」と思いながらも会社に行って、営業をこなして、反省点をまとめて帰る。それを当たり前にやってましたね。
——収入の変化は?
早坂さん:訪問販売に移ってからぐっと上がって、初月が40万円くらい、2ヶ月目から100万円を超えました。初めて100万円の束を見た時、「こんな感じなんや」ってなりました(笑)。ただ、コロナの時期で使い道もなかったし、起業するためのお金を貯めるゲームだという目的意識があったので、心境はあまり変わらなかったですね。
給料0円からの大阪修行——起業の「本当のコスト」を学ぶ 「独立したいので教えてください」という感覚で入った
——その後、大阪に行かれたんですよね。
早坂さん:はい、ある社長にご縁をいただいて、人材紹介の事業部を立ち上げる機会をもらったんです。営業では結果が出ていたんですけど、「これを一生続けるのかな」という違和感があったタイミングで誘ってもらって、大阪へ。事務所をゼロから作るところも、免許取得も、全部やりましたね。本当に事務所にパーティションを買って作ったところから始めましたよ(笑)。
——「給料0円スタート」だったと聞きました。
早坂さん:そうです。利益が出たら取っていいよという契約で、でも僕はそれで良かった。独立したいから教えてください、という感覚で入ったような感じなんですよ。学びに行った2年間という感じで、ある程度立ち上げができてから、東京で独立しようと決めました。
口座残高10万円切り——会社設立直後の極限状態 それでも「思い切って打った」広告が、会社を救った
——独立後、一番大変だった時期は?
早坂さん:最初の困難はやっぱりお金でした。人材はキャッシュが遅いんです。免許を取るまでに時間がかかって、その間も固定費は出ていく。会社の口座が10万円を切ったタイミングもありましたね。
——そこでどう動きましたか?
早坂さん:求職者の集客がうまくいかなくて、広告をかけるしかない。でも広告をかけたらまた10万円を切る。どうしようかと思ったんですけど、思い切って広告を打ったら、たまたまうまくハマってパッと集客できて、そこからキャッシュフローが回り始めました。あのタイミングで打てたのは、良かったと思いますね。
「選択肢を増やせる会社」——EvolveUが目指す場所 まず自分たちが挑戦をやめないこと。それが支援の土台になる
——会社としての理想像を教えてください。
早坂さん:最近みんなで決めたことがあって、「選択肢を増やせる会社にしよう」という話をしています。こんなことをやりたいと思った時にいつでもできる、自分の能力と周りの仲間を絶対作ろうって。この会社に入ったら、その選択肢が増えるよね、という状態を作りたいんです。
——経営者としての根幹にある思いは何ですか?
早坂さん:可能性を解放すること、ここに尽きます。支援した方の可能性もそうですし、入社したメンバーの可能性もどんどん開放していきたい。自分たちがそれをできていないのに、人の支援はできないと思っているので、まず自分たちが挑戦をやめないことですね。それをメンバーに話し続けています。
読者へのメッセージ——「どんな形でも力になれる」
——最後に、この記事を読んでくださっている方へメッセージをお願いします。
早坂さん:もともとご存知の方には、本当にまだまだなところもたくさんありますが、引き続き応援していただけたら嬉しいです。僕らも皆さんの力になれるように、パワーアップし続けます。
初めましての方には、ぜひ一度お話ししたいですね。キャリアについて「これでいいのかな」と迷っていたり、自分に自信が持てなかったり、将来が不安だったり。そんな方と、しっかり向き合いたいと思っています。うちの仲間になる選択もあるかもしれないし、違う会社で働く選択になるかもしれない。でも、どんな形でも何かの力になれると信じているので、ぜひ一度話しましょう。
【会社概要】
会社名|株式会社EvolveU
設立|2024年1月16日
代表|早坂拓海(はやさか たくみ)
事業内容|キャリア支援事業・採用支援(RPO)・営業代行・キャリアアドバイザー育成プログラム(キャリファク)
所在地|東京都渋谷区渋谷2丁目24-12 渋谷スクランブルスクエア42階
取材:河本龍真 文:佐藤大遥(株式会社One Rep)
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