2026.05.17 / ぶち上げインタビュー
【ぶち上げインタビュー】「自分の人生のハンドルは、自分で握れ」——超大手企業一家に生まれた早稲田生が、内定を蹴り創業した会社のリアルに迫る 株式会社All in Motions CEO/Founder 鴻池 溜佑さん【人生ぶち上げch】

「みんな、知った顔をするんですよ。でも、本当は何も知らないんですよ、全員。」
この記事の要点
- 01本記事では、その思想がどのように生まれ、どんな修羅場をくぐって育ってきたのか——27歳の経営者の8年間を、本人の言葉でたどる。
- 02鴻池さん:早稲田を選んだ理由が、そもそも「日本で一番、留学制度が充実している大学だから」だったんですよ。
- 03鴻池さん:たまたまNo.2が人事のプロだったので、二人で「もう一回、組織をゼロから作り直そう」と決めました。
※ 人生ぶち上げch編集部が本文をもとに整理した独自の要約です。
「みんな、知った顔をするんですよ。でも、本当は何も知らないんですよ、全員。」
動画編集スクール「AIM Creators College」を運営する株式会社All in Motions代表・鴻池溜佑さんは、インタビューの途中、ふっと笑ってそう言った。以下、鴻池さん。
千葉・船橋に生まれ、台湾、オーストラリア、フランスと、超大手企業に勤める父の海外赴任に伴って人生の半分近くを海外で過ごした帰国子女。中高一貫の男子校では成績学年222人中218位という「逆四天王」から学年1位まで駆け上がり、早稲田大学政治経済学部へ進学。アメリカ留学先のサンディエゴで「半年〜1年で住む場所を変えるライフスタイルを一生続けたい」と心に火が点き、貯金5万円・ノースキル・ノー人脈の状態から動画編集フリーランスを始める。学生時代に株式会社All in Motionsを創業。今や累計受講生1,500名以上を抱える業界最大級の動画編集スクールを運営。
そんな鴻池さんが、掲げるテーマは「ライフオーナーシップ」。 人生の主導権を、他人や会社やなんとなくの空気ではなく、自分の手に取り戻すこと。本記事では、その思想がどのように生まれ、どんな修羅場をくぐって育ってきたのか——27歳の経営者の8年間を、本人の言葉でたどる。
会社名 株式会社 All in Motions
役職 代表取締役 CEO / Founder
氏名 鴻池 溜佑(こうのいけ・りゅうすけ)
「結果が出るから楽しめる」動画編集スクール——AIM Creators Collegeとは
動画制作の受託からスクール、フリーランスコミュニティまで。「自分で稼ぐ」を一気通貫で支える事業
——まず、いま鴻池さんが手がけている事業について教えてください。
鴻池さん:メインで運営しているのが、動画編集スクール「AIM Creators College(AIM)」です。完全未経験の方でも、動画編集者として独立するためのスキルが学べるオンラインスクールで、累計受講生は1500名を超えました。半年でカリキュラムを完走される方の8割以上が副業で月5万円を達成していて、月10万円達成率も50%。当校独自の指標ですが、「再現性」にこだわって設計しています。
それに加えて、卒業生も含めたフリーランスコミュニティの運営、企業のYouTubeチャンネルやサービス紹介動画などの動画制作受託、そして自分自身のYouTube発信。「全力で挑み、心躍る毎日を」というテーマで、入口から出口まで一気通貫で支えられる体制を作ってきました。
——強みは、どんなところにあると感じていますか?
鴻池さん:一番は「結果が出るから楽しめる」という設計思想ですね。スキルを教えるだけのスクールはたくさんあるんですけど、僕らはそこに営業講座、クライアントワーク講座、AI効率化ノウハウまで含めて、"案件を取って、回して、単価を上げる"までをセットで提供しています。
講師陣による生徒さんとの月間やり取りは1,000回以上。動画編集のスキルだけじゃなく、メンタル面やキャリア設計まで伴走する。だから卒業後も半永久的にコミュニティに残り続けてくれる方が多いんです。
「超大手企業一家」に生まれた帰国子女
台湾、オーストラリア、フランスを転々とした少年時代
——生まれてから今に至るまでのご経歴を、ざっと教えていただけますか?
鴻池さん:生まれは千葉県の船橋です。父も母も、両方の祖父も全員が同じ超大手企業に勤めているという、珍しい家系でした(笑)。父がエアコン関係の営業をしていて、海外出張が多かったんですよ。なので僕も生まれてすぐに台湾に行って3年。1年だけ日本に戻って、その後オーストラリアへ。さらにフランスにも住んで、中学1年生でようやく日本に帰ってきました。
オーストラリアでは日本人学校に通って日本の教育をしっかり受けつつ、英語のバイリンガル教育を受けて。フランスではインターナショナルスクールに入って、今度はがっつりアメリカ式の教育を受けたんです。
——なかなか珍しい経歴ですよね。
鴻池さん:そうですね。これ全部、自分が「行きたい」って言って行ったわけじゃなくて、両親の都合で連れていかれたんですけど(笑)。だから「自分の意志で海外に出てみたい」っていう想いが、ずっと心のどこかに残っていたんですよね。
学年222人中218位の「逆四天王」から早稲田政経へ
野球部引退後にスイッチが入り、人生で初めて「自分で結果を出す」感覚を掴んだ
——日本に戻ってからは、どんな学生だったんですか?
鴻池さん:中高一貫の男子校に入って、もう野球と勉強、いや、野球しかしてなかったですね(笑)。成績は222人中218位。学年でいうと"逆四天王"の一人でした。赤点もう常連で、野球部の練習が終わったらもう寝るだけ、みたいな。
——そこから、早稲田の政経学部までどう辿り着いたんですか?
鴻池さん:野球部を引退したタイミングで、いきなりスイッチが入ったんですよ。私立文系に絞って、勉強だけに振り切って。気づいたら学年1位を取って、そのままバーって成績が上がっていって、早稲田の政治経済学部に受かりました。
実はこの時の経験が、今でも自分の核になってるんですよね。集中して取り組めば、人生は1年もあれば変えられるっていう手応えを、初めて自分の手で掴んだのがあの時だったので。
サンディエゴ留学で出会った理想のライフスタイル
「半年〜1年で住む場所を変える生き方を、一生続けたい」
——大学に入ってからのターニングポイントは?
鴻池さん:早稲田を選んだ理由が、そもそも「日本で一番、留学制度が充実している大学だから」だったんですよ。それで2年生のときに交換留学でアメリカ・サンディエゴに行ったんですけど、これがもう、めちゃくちゃ楽しくて。
死ぬほどパーティして、死ぬほど旅をして、勉強もハードで。「あ、これ一生やりたい」って思ったんです。半年〜1年単位で住む場所を変えていくこのライフスタイルが、僕にとっての理想だなって。
——でも、就職したらできなくなるじゃないですか。
鴻池さん:そうそう、まさにそれで(笑)。「じゃあ、どうしようかな」と。まずは稼げる手段を探したときに、たどり着いたのが動画編集だったんです。「よし、まず日本でフリーランスとして稼げるようにならないと、海外でも絶対稼げない」と思って、日本に戻ってフリーランスを始めました。貯金は5万、ノースキル、ノー知識、ノー経験。本当にゼロからのスタートでしたね。
…レール外れたかも、、——内定を蹴った夜、帰り道に泣いた話
周りはマッキンゼー、ゴールドマン、三菱商事。自分は1本5,000円のYouTube動画を24時間かけて編集する日々
——大学卒業のタイミングは、どんな選択をされたんですか?
鴻池さん:休学して世界一周に行ったり、いろいろやりつつ、母親に「就活はせめてしろ」って言われて一応やったんですよ。それで、年収600万+ボーナスっていう、新卒幹部候補ルートで大手企業から内定をいただいて。副業禁止だったので、就職するか、自分の会社を取るか、どちらかしか選べない状況になりました。
1ヶ月、本気で悩みましたね。
——周りの方はどんな進路を?
鴻池さん:もう、それがしんどくて(笑)。周りの友達はマッキンゼー、ゴールドマン・サックス、Google、三菱商事、外資系金融、外資ITとか、そういうところばっかりなんです。一個下の友達は三菱商事で年収1,600万って聞かされて、「すごいな…」って。
僕は早稲田の政経の中でも、特に帰国子女界隈にいて。海外何年とか、英語ネイティブで地頭もいい、家柄もいい、っていう連中ばかり。卒業旅行どこ行く?オランダかな? ──みたいな空気の中で、僕はシコシコと、知らないおじさんが知らないおじさんに語る話を、24時間かけてプレミアプロでめちゃくちゃ綺麗に編集して、納品して1本5,000円。手取り換算で250円みたいな。
帰り道、なんかこう、不甲斐なさと不安と悔しさが混ざって、気づいたら泣いてた、みたいな夜が何度もありました。
「俺、レール外れたかも」って。
——その状態で、なぜ内定を蹴れたんですか?
鴻池さん:たぶんね、僕って結構、心が動かないと動けないんですよ。年収が高いからとか、ステータスがいいから、ではなくて、「この会社、心から好きだ」「この仕事ガチでやりたい」って思えるかどうか。
正直、内定先を含めていろんな会社を見たけど、どこにもその感情が湧かなかったんです。だったら一回、自分の会社で挑戦してみる。それでダメだったら、ちゃんと企業研究してから入り直そうと。後悔しない方を選んだだけです。
5期目、ひと月900万円の赤字。友達ぐらい仲のいい仲間を切ることもあった半年間
経営者としての合理と、個人としての感情が真逆を向いた季節
——これまでで一番きつかった瞬間って、どんな時期でしたか?
鴻池さん:仕事面でいうと、5期目ですね。当時、財務のことを何もわかってなくて、売上ガンガン上げて、ガンガン投資して、っていうのを勢いだけでやっていたんです。気づいたら、ひと月で900万円ぐらいの赤字を出していて。
「えっ?スクール事業で?原価かからないでしょ?なんで赤字なの?」って、自分でもびっくりしましたね。蓋を開けてみたら、認識していた数字と実際の数字がズレていたり、無駄な外注費や非効率なポジションが積み上がっていたり。経営者としての解像度の低さが、全部数字に出てしまっていたんですよ。
——どう立て直したんですか?
鴻池さん:たまたまNo.2が人事のプロだったので、二人で「もう一回、組織をゼロから作り直そう」と決めました。当時50人ぐらいが関わっていたんですけど、「最悪この二人だけになっても良い。それぐらいのつもりで一からやろう」と。
そこから半年間、ほぼ家とオフィスの往復しかしてないですね。事業計画から組織図、利益構造まで全部組み直して。一番きつかったのは、友達ぐらい仲のいい仲間と、一緒に働けなくなる選択をしないといけなかったこと。
個人としての感情は「こうしたい」、経営者としての合理は「こうするべき」。それが真逆を指している瞬間が連続して、さすがに精神的に削られました。人生で初めてカウンセリングを受けたのも、この時期です。
父の死、その月に出た最高売上
「メンバーが本当に頑張ってくれた」——感謝からエネルギーが湧いた経験
——プライベートも含めると、もう一つ大きな出来事があったと伺いました。
鴻池さん:3年前に、父を亡くしたんです。血液の癌で、ほぼ急死でした。2週間ぐらい本当に手につかなくなって。「俺、もう大黒柱じゃん」みたいな状態で、まだ気持ちの整理もついていなかった。
ただ、その月に、なぜか会社が過去最高売上を達成してしまったんですよ。
——それは、どういう…?
鴻池さん:僕がほぼ機能していない状態だったのに、メンバーが本当に頑張ってくれたんです。そこに対する感謝がぶわっと湧いてきて、「どうにかして、こいつらに恩返ししたい」って気持ちになって。そこから、また自分の中にエネルギーが戻ってきた感覚がありました。
きつかった経験でもあるんですけど、同時に、僕にとっては会社って、人で動いてるんだなってことを腹の底から実感した出来事でもあるんですよね。
自分のためから、人のためへ
お金で動かないと決めている経営者の、いまのモチベーション
——いま、鴻池さんを動かしているモチベーションはどこにありますか?
鴻池さん:自分が達成したいライフスタイルと、こうしたいって決めている会社の姿。これが一つ目の軸ですね。
二つ目は、メンバーとお客さんのためです。僕を信じてついてきてくれているメンバーがすごく多いので、その選択を正解にしたいんですよ。自分のためだけだと、人ってどこかで頑張れなくなるんですよね。自分のためだけじゃなくて、人のためのレイヤーが乗ったときに、ようやく無限に頑張れるようになる。
——お金が主軸ではないんですね。
鴻池さん:実は、人生で一度もお金で動いた選択をしたことがないんですよ。「年収高いから入る」「儲かるからやる」みたいな選び方をしたことがなくて。
ただ、会社を伸ばさないとメンバーに高い給料を払えないので、そこに対しては全力で営業に行くし、事業を作り続けます。あくまで「何のために」が先で、「いくらか」は後、っていう順番を、ずっと崩さないようにしています。
ライフオーナーシップを持つ人を増やす、AIM Creators Collegeが本当に届けたいもの
——これからの展望、AIM Creators Collegeが目指す世界観について教えてください。
鴻池さん:僕らがやりたいのは、結局のところ、ライフオーナーシップを持つ人を増やすことなんです。
ライフオーナーシップというのは、人生の主導権を握って、理想の生き方・働き方を実現するということ。僕自身、これを体現してみて思うのは、人って自分の人生を自分で設計しながら生きた方が、絶対に豊かなんですよね。
ただ、これって自己実現欲求の話なので、その手前で「経済的な自立」「自分の名前で稼げる感覚」が満たされていないと、たどり着けない人がほとんどなんですよ。
だから僕らは、まず動画編集っていう"自分の名前で稼げる手段"を提供する。スクールで成功体験を作ってもらって、そこから先の自己実現の場としてのフリーランスコミュニティを提供する。この2段構えで、人生の主導権を取り戻すまでの道のりを、まるごと支えられる場所にしていきたいと思っています。
「やりたいって思ってんだったら、もうやった方がいい」
読者・受講生・仲間へのメッセージ
——最後に、いまこの記事を読んでくださっている方へ、メッセージをお願いします。
鴻池さん:まず、はじめましての方へ。
僕も貯金5万・ノースキル・ノー知識・ノー経験で始めてるんで、本当に「レールから外れるのが怖い」っていう気持ち、めちゃくちゃ分かります。安牌の選択肢を捨てるって、めちゃくちゃ勇気が要りますよね。
でも、最初は捨てなくていいんですよ。とりあえずやってみないと、本当に何も始まらない。みんな「こうやったらこうなる」って知った顔をするんですけど、誰も何も知らないんです、本当は。やってみたら180度違うことが、いっぱいあります。
だから、心の中で少しでも「やってみたいな」「興味あるな」って思っているものがあったら、その"やりたい"を絶対に無視しないでください。それでダメだったら、やめればいい。やった人で後悔している人を、僕はあんまり見たことがないので。
そして、AIMの卒業生・受講生・支えてくれている皆さんへ。
AIMの教育は、これからの社会にとって本当に必要だと、僕は本気で思っています。これからもAIMという場所を通して、自分の人生のハンドルを自分で握って羽ばたいていく人を、もっと増やしていきます。最高の仲間が集まるコミュニティを一緒に作っていきましょう。これからもよろしくお願いします。
会社概要
会社名 株式会社 All in Motions
設立 2020年10月5日
代表 鴻池 溜佑(こうのいけ・りゅうすけ)
事業内容 動画編集スクール「AIM Creators College」運営 / 動画制作受託事業 / フリーランスコミュニティ運営
所在地 東京都渋谷区(2026年5月より新オフィス)
鴻池さん、AIM Creators Collegeに興味を持たれた方へ
▶︎ 1分でできる無料の個別相談はこちらから https://allinmotions.co.jp/
▶︎ 鴻池溜佑 YouTubeチャンネル「AIM Creators College」 https://www.youtube.com/@ryusuke_ceo
取材・文:河本龍真(株式会社One Rep)
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