2026.04.05 / ぶち上げインタビュー
【ぶち上げインタビュー】野球で負けた人に、ビジネスでも負けたらダサいと思った。株式会社キャリアビジョン 代表取締役 鈴木壮志さん【人生ぶち上げch】

「野球で負けた人にビジネスでも負けたらダサい」——野球部の根性と解釈力で人材業界に風穴を開ける男
この記事の要点
- 01社会人になって出会った「プロ意識」という概念 ——学生時代はネガティブだったとおっしゃいましたが、何がきっかけで変わったのでしょうか。
- 02安定企業の内定を蹴って、ベンチャーの道へ ——起業されたきっかけを改めて教えてください。
- 03守るべきメンバーとお客さんが増えて、思考が変わった ——お金持ちになりたいという思いもあったと思いますが、経営者になってから、価値観に変化はありましたか。
※ 人生ぶち上げch編集部が本文をもとに整理した独自の要約です。
株式会社キャリアビジョン 代表取締役 鈴木壮志
「野球で負けた人にビジネスでも負けたらダサい」——野球部の根性と解釈力で人材業界に風穴を開ける男
神奈川県横浜市、少年野球、そして起業。
小学校2年生から野球を始め、中学時代は「地獄」と振り返るクラブチームでキャプテンを務め上げ、その経験を原動力に人材業界で駆け上がっているのが、株式会社キャリアビジョン代表取締役の鈴木壮志さん(以下、鈴木さん)。
新卒でベンチャー企業に入社し、初年度からキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーの二刀流で実績を積み上げ、2年目で課長、3年目には人材紹介・人材派遣・採用人事の三部門の責任者を任されます。そして2024年10月、株式会社キャリアビジョンの設立を果たします。
27歳を迨えた鈴木さんが今掲げるテーマは「日本の雇用のミスマッチをなくす」。仕事を人生の一部として楽しめる人を一人でも多く生み出したい。その想いと、野球部時代から培った覚悟について伺いました。
プロフィール
会社名
株式会社キャリアビジョン
役職
代表取締役
氏名
鈴木 壮志(すずき そうし)
人材紹介×人材派遣——「キャリアを描くビジョンをつくる」事業の全貌
社名に込めた思いと、人材業界での挑戦
——まず、御社の事業内容と、社名に込めた思いについて教えてください。
鈴木さん:社名がキャリアビジョンという形なので、「キャリアを描く、ビジョンを創っていく」という思いが根底にあります。一従業員・メンバーに対してもそうですし、特に弊社では人材紹介をやっているので、就職や転職を希望される方にも届けていけるようにというのが大前提です。
背景としては、1990年代に世界2位だった日本のGDPが現在世界5位となっていることだったり、能動的に働いている人が二・三割しかいなく、七割以上の人が仕事にやりがいを感じていないという現実があります。そういった世の中を変えていきたい。仕事は人生の一部なんだと、そう思える人たちを一人でも多く創出していきたいと思っています。
神奈川県横浜市、野球少年の原点——「地獄の始まり」だった中学クラブチーム
小学2年生でバットを握り、中学では片遇8.5kmのクラブへ
——幼少期や学生時代について教えてください。野球を始めたきっかけは何だったのですか。
鈴木さん:出身が神奈川県横浜市で、98年生まれの現在27歳です。2つ上に兄がいる4人家族ですね。野球は小学校2年生のときに始めました。父親が読売巨人軍のファンで、小学生に上がる前からキャッチボールをしていたんです。父親の行きつけの床屋さんのオーナーから「今、少年野球で募集しているよ」という話を聞いて、それで始めたという流れです。
めちゃくちゃ野球漬けでした。小学校時代は週5日間チームの練習があって、全体練習後も自主練で、毎日素振り百回、ダッシュ10本、腹筋背筋は欠かさずやっていました。中学校に上がるとき、「每日野球がしたい、レベルの高いところでやりたい」と思って、家から片道8.5キロのクラブチームに入りました。
これが地獄の始まりでした。ホームページには「火曜日から金曜日16時〜19時、土日9時〜18時」と書いてあったのに、土日は練習だと9時から23時、遠征だと朝6時から日付をまたぐこともあるようなチームでした。非常に厳しい環境でしたね。
チーム史上最長のキャプテン——「俺の言うことが絶対だ」が通用しなかった日
中学1年の5月から卒業まで、一度も交代しなかった記録
——その厳しい環境の中で、キャプテンを務められていたんですよね。当時一番辛かったことは何でしたか。
鈴木さん:中学1年生の5月に学年のキャプテンになって、そこから一度も変わらなかったんです。少しでも怯むとキャプテンが交代するチームだったのに、僕はチーム史上最長のキャプテンでした。2年生ながら3年生のチームのキャプテンもやらせていただきました。
辛かったのは、「辞めたい」と思った瞬間ですね。当時、結構尖がっていて、「俺の言うことが絶対だ」という姿勢でやっていたんです。でも、チームが全然変わらない。指導者が言えばパッと変わることも、僕が言っても変わらない。うまくいかない中で、一度辞めたいと思ったことがあって、そこが一番辛かった経験です。
ちなみに、テスト勉強で練習を休んではいけなかったんですよ。中2と中3の修学旅行も行ってません。練習や試合とかぶって行けない子もいるのに、「かぶらなかったからといって行くのはおかしいだろう」という指導者の教えだったので。キャプテンでしたし、本当に野球のことしか考えてなかったので、そんなに嫌だなとは思わなかったです。今めっちゃ後悔してますけど。
野球がくれた一番の財産——「相手の目線に合わせて伝える」という技術
頭ごなしに言っても伝わらない。その経験が今に活きる
——その部活動の経験が、今のお仕事にも活きているのではないですか。
鈴木さん:めちゃくちゃあるかなと思っていて、人によって話し方や伝え方を変えることの重要性であったりとか、ただ頭ごなしに言っても伝わらないってことを学びました。
やっぱり自分と他人の当たり前の基準って違いますし、そこの目線に合わせながら考えて、行動することを伝えることが重要だと思っています。その部分は、今非常に活きていると実感しています。
「プロ意識でやれ」——ネガティブだった自分を変えた一言
社会人になって出会った「プロ意識」という概念
——学生時代はネガティブだったとおっしゃいましたが、何がきっかけで変わったのでしょうか。
鈴木さん:学生時代はネガティブだったんですよ。野球でも、練習ではできても試合になるとできない。バントとか、練習ではできるのに試合だとプレッシャーで上手くいかずに、空振りをすることもありました。「できなかったらどうしよう」って考えすぎて、イップスになったこともあります。
転機になったのが、入社前に当時の役員から言われた言葉です。「プロ意識でやれ。社会人になったら1年目とか同期とか、5年目とか10年目とか関係ない。お客様からしたらお前はプロになる、プロ意識を持って身なり、見え方、話し方、行動を取りなさい」と。
それがめちゃくちゃ刺さったんです。
その意識でビジネスをやり始めてからは、自分に自信がついて、結果もどんどん伸びていきました。
負けたくない、だから起業した——「野球部のベンチにいたあいつに、仕事で負けたらダサい」
安定企業の内定を蹴って、ベンチャーの道へ
——起業されたきっかけを改めて教えてください。
鈴木さん:もとから自分でやりたかったというのがあります。学生時代から起業したいと思っていました。野球部時代に勝てなかった人たちにビジネスでも負けたらダサいなっていうのが、日頃の原動力でした。
実は就活のとき、某金融機関や上場企業など、親が安心するような安定企業から内定をもらっていました。でも、やっぱそういう大手の会社は「1年目はこれをやって、2年目はこう、3年目で役職につけたら良い方」みたいな感じで人生が決まっていたんです。「このレールに乗ったら、これ以上にはならないのか」と思った瞬間に怖くなって(笑)。
新卒一期生を募集しているベンチャー企業に飛び込みました。
当時、本も月に二・三冊は必ず読んでいて、自己啓発書から考え方の変化もありましたし、「一番目立つのは経営者だ」という若い頃の思いもありました。
同期のプレゼン力に嫉妬した日々——「脳を使う」ことを学んだ転機
根性論だけでは勝てないと知った社会人初期
——社会人になってから、上手くいかなかったことや、挫折した経験はありますか。
鈴木さん:翨ましく思ったときは多少あって、これは社会人1年目、2年目の話なんですけど、結構その根性系で生きてきたので、脳を使うってことが全くなかったんですよ。
同期に結構そのブレイン系というか、頭が使える子がいて、その子のプレゼン力だったり、人を巻き込む力っていうのは、めちゃくちゃ羨ましかったし、負けたくないと思いました。
それもあってから、相手に物事を伝えるときに相手目線で話す力だったり、相手の温度感を上げて視座を合わせる力だったり、「どうしたら相手に届くか」を考えて行動するようになりました。
「自分のため」から「誰かのため」へ——経営者になって変わった価値観
守るべきメンバーとお客さんが増えて、思考が変わった
——お金持ちになりたいという思いもあったと思いますが、経営者になってから、価値観に変化はありましたか。
鈴木さん:お金持ちになりたいという思いはめちゃくちゃありましたよ。「負けた人に勝つ」には、地位だったら経営者なのかな、年収なのかな、とか。若い頃はそういう少年みたいな回答しか出てこなかったんですけど。
今もその思いはありますけれど、当時よりは、やっぱり組織を率いている立場なので、メンバーのビジョンを達成するために自分ができることは何かとか、思いを体現できるような会社創り・組織創りの方が、今の思考としては強いです。
強く傾き始めたのは、経営者になって半年後くらいでしょうか。守るべきメンバーやお客さんが増えてきて、やっぱりそっち寄りの思考に、もう90%以上が「誰かのために」という意識に変わりました。
ホールディングス化という未来——社員から社長が生まれる組織をつくる
信頼するメンバーが立ち上げることで、好循環を生む
——今後の展望について教えてください。
鈴木さん:株式会社キャリアビジョン単体ではなく、ホールディングス化を見据えて動いています。実際に、うちの社員の地元の幼馴染に出資して会社を立てることも決まっていたりします。
今のメンバーから、思いを持った人が代表となり会社を立ち上げることで、シナジーが生まれますし、ミッションの体現にもつながる。サラリーマンと代表取締役では全然違うと思っていて、責任や覚悟や思いを経験するっていうのは、その人にとってもいい経験だと思いますし、人生として暴れるようなことがどんどん広がっていくといいなと思っています。
今は組織全体で27名になりました。管理職も7名になり、僕の思いが管理職に伝わり、会社の思いがメンバーに伝わるという、正しい組織ができてきています。
本気で向き合っている瞬間が幸せ——「夢を追いかける瞬間に幸せを感じる」
スポーツも仕事も同じ。全力でやったことに誰かが喜ぶ瞬間
——鈴木さんにとって、幸せとはどういう状態ですか。
鈴木さん:今も幸せなんですけど、本気で人生に向き合っているときですね。自分の人生に対してもそうですし、他の人の人生に対してもそうです。その目標や夢の話をしているときや、追いかける瞬間に幸せを感じます。
視聴者へのメッセージ——「まず行動する。まず変化する」
量からしか質は生まれない。一歩踏み出す勇気を持ってほしい
——最後に、これから起業を考えている方、そしてキャリアに悩んでいる20代の方へメッセージをお願いします。
鈴木さん:経営者の方へは、「まず行動する、誰よりもやる」。これに尽きます。量からしか質は生まれないです。トップが先頭に立って1番考え、行動することが重要だと考えています。
そしてキャリアに悩んでいる方へは、まず一歩踏み出す勇気を持ってほしいというのが一番伝えたいことです。考えることは非常に重要なんですけど、考えてても何も生まれないし、始まらないんですよ。自分の悩みを開示するでもいい、誰かに相談するでもいい。まず行動する。まず変化する。そこに恐れずに動いてほしいなと思います。
株式会社キャリアビジョン HP
鈴木壮志さん Instagram
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取材・文:河本龍真(株式会社One Rep)
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